鶏皮で美肌
知人が間違った糖質オフで病気になったのをきっかけに、栄養学を真剣に学び始めた調理師acoです。
私には、お風呂に入ることを止められるほど乾燥肌の7歳の娘がいます。
そんな娘に、どうしても摂らせたいのが鶏皮のコラーゲンです。
鶏皮に含まれる栄養素の解説とともに、鶏皮を食べることを断固拒否する娘のために考えた手抜き料理を紹介します。
意外な栄養素入り
我が家では、脂肪の少ない胸肉を使うことが多いので、その栄養素を調べました。
文科省の日本食品標準成分表2015年版(七訂)によりますと、
可食部100gで比べた場合、皮のあるなしでカロリーだけを見たら2倍になります。
皮ってやっぱりカロリーが高いのね~・・・
と思ってしまいますが、
肌に良いレチノール(ビタミンA)と、
歯や骨の形成に必要なビタミンKが含まれているのです。
そして、健康に良いとされる一価不飽和脂肪酸は約13倍、多価不飽和脂肪酸は約5倍も含まれているんです。
・・・「一価・多価脂肪酸ってなあに?」と思いますよね。
エネルギー源になる脂質の中でも、脂肪になりにくい、ダイエット向きの脂です。
特に、多価不飽和脂肪酸は発育や成長に欠かせないものです。
身体に良いものが緑の「※」で、控えたいのは赤い「注」です。
太りやすい脂のほとんどが、皮に集中していることがよくわかりますが、
1日150μgを推奨されているビタミンKが50μgも入っているし、
身体にいい脂も多いし、なによりプルプル~
まぁカロリーは高いですが、脂を摂らないのも不健康ですし、ほどほどに。
食べないなら飲ます
ぐにゃんとする食感が嫌いなので、焼き鳥のように甘じょっぱくするだけでは食べません。
カリッとするまで焼いて ポン酢などサッパリ系の味付けにしても、食べません。
唐揚げにすると、脂身がどこか分かりにくくなるので、食べません。
そこで、スープにして汁だけでも飲んでもらうことにしました。
豚汁ではなく鶏汁。
お野菜と一緒に煮込んだら、味付けはお得意の味噌 もしくは コンソメ。
ショウガを少し入れて塩だけで味付けしても美味しいです。
おみそ汁の話の時にも書きましたが、具を食べてもらえなくても飲んでくれさえすればいいのです。
味噌と組み合わせたら最強
はい。再び みそ推し。
栄養素の詳しい説明は省きますが、毎日おみそ汁を食べることで、肌の水分量とバリア機能が上がるという実験結果があります。
実際、「お風呂に入らないでください」と言われるほど乾燥肌だったピッピが、アトピーだと気付かれにくくなったのは、ほぼ毎日お味噌汁を飲んでいるからだと信じています。
※あくまでも、私の個人的な見解です。
肌を健康に保つために必要な、アミノ酸やビタミンが豊富に含まれているうえ、吸収しやすい型になっている味噌!
そこに、肌や関節に必要なコラーゲンたっぷりの鶏皮の脂をプラス!
週に1度は食べたい鶏汁です。
炊いても美味
ビニール袋に入れて茹でる鶏ハムを作ったことがある方が多いかと思います。
私、あの袋に残る脂に目をつけました。
米2合につき顆粒コンソメを1本入れた上に、塩こしょうした鶏肉をのせて炊く。
鶏の脂を吸ったご飯は美味でございます。
きっと ショウガものせて炊いたらもっと美味しい。
ほんのりコンソメ風味になっているので、カレーやオムライスに良いです。
チキンライスを作っても、肝心なチキンをよける子なので、風味付けだけ。
※)炊飯器の仕様をよくご確認ください。
我が家の炊飯器は5.5合炊きで、炊き込みご飯は3合までなのですが
むね肉の厚みのためか、以前3合で炊いたら中央部が生米のままでした。
お肉はこのまま薄味の鶏ハムとして食べるか、フライパンで照り焼きにして食卓に出しています。
意外な落としどころ
ある日、
「そぼろが食べたい!」
とねだられました。
「学校で食べた3色丼が美味しかった」
のだそうです。
そうか・・・そんな簡単で良かったんだ・・・
肉は食べないと思い込んでたよ。
普段、脂の少ない食卓なので、臆することなく脂が多そうなひき肉をチョイス。
バランス栄養食である卵と合わせて、2週間に1回は3色丼です。
特に、運動した後の食事にはたんぱく質が必須なので、サッカー教室のあとに出すことが多いです。
◆記事を書いたのは・・・aco
知人が間違った糖質オフダイエットで倒れたのをきっかけに、栄養学を真剣に学び始めた調理師です。
食いしん坊な40歳なので、自身の健康管理・体型維持のため「簡単にできること」を模索しています。