見直そう!ガーゼマスクの安全性
子どものアレルギーに振り回されること9年のacoです。
前回の記事で、「ガーゼマスクはウイルスにも花粉にも効果がないと聞いた」と 問い合わせがありましたので、私が薬剤師さんから聞いた「大差ない理由」を詳しくお話ししたいと思います。
目の粗さ
不織布マスクのパッケージには、「99%カット」と書かれているものが多く、効果が高いように見えます。
でもそれは研究所で「布の性能」を調べた結果であって、着用時の実績ではありません。
フィット感が悪ければウイルスも花粉も入ってきます。
ガーゼはたしかに、1枚で見たら目が粗いです。
ですが、幾重にもしてみたらどうでしょう?
例えば私が作ったものですと、ダブルガーゼを三つ折りにしたあと、さらに半分にしていますので、12枚重なっていることになります。
この時、木枠を重ねるようにピタリと目が揃うでしょうか?
少しずつずれて目が細かくなりますよね?
洗濯をして、繊維がふうわりと広がると、目はさらに細かくなります。
だから、水通ししていない新品より、何度か洗濯したマスクの方が、目は細かいそうです。
そこへ呼気による湿気が膜を張るのをイメージをしてください。
不織布は「織っていない」から目が細かいように感じるけれども、ガーゼの重なりと保湿機能とを加味すると、大差ない。とのことでした。
図にするなら こんな感じ。伝わるかしら?
マスクの効果
そもそもマスクは、向かい合って話をするときの”つば”や、くしゃみやセキの”飛沫”を防ぐもの。
その役目は、ガーゼマスクでも不織布マスクでも差がないそうです。
そうじゃなかったら、不織布マスクがなかった頃(私たちの子ども時代)は大変でしたよね。
30年前だってインフルエンザありましたし。
ウイルスが好む環境は、寒くて乾燥したところ。
だからこそ、マスクの出番です。
保温と保湿をすることで、鼻やのどの粘膜をウイルスが住みにくい環境にすることが大切です。
保温と保湿でウイルスの働きを抑制し、感染を予防する。
その機能は、ガーゼでも不織布でも大差ないとのことでした。
☆「あ、汚れた」と思った時に、惜しげなく捨てられるのが不織布マスク。
☆繰り返し使えるからエコで、肌にも優しいのがガーゼマスク。
お好きな方を使ったらいいと思うのです。
でも今、不織布は入手困難ですからね。
不織布派の方もぜひ、ガーゼをお試しになってはいかがでしょうか。
肝心なのは、「飛沫感染を防ぐこと」
そのために、鼻や頬に隙間を作らないことです。
それでもガーゼが不安な方へ
私は、呼気の湿気だけで十分と聞いておりますが、湿らせたガーゼを入れるとより安心ではないでしょうか。
マスクの大切な役割は、「湿気をこもらせること」ですから。
ガーゼじゃ不安、不織布が良い。と思われる方は、不織布を挟んだらどうでしょう?
ちょっと息苦しくなりますが、化粧の時に使うコットンを入れるのも手です。
特に花粉は、ウイルスと違って湿気で活動停止はしてくれませんしね・・・
念には念を入れるのは、良いことだと思います。
※母の思い付きで、ハッカ油をスプレーしましたら、目に沁みました。量の加減が必要です。
ケガをした時用のガーゼと、ガーゼハンカチでは、目の粗さが違うことに気がつきました。
ガーゼハンカチでマスクを作り、医療用はあて布にする方が良さそうです。
手洗いを忘れずに
肝心なのはやはり手洗い。
マスクを外すときに、手に付くことがありますし、ドアノブや吊革など「付く」機会はたくさんあります。
その手で、鼻や目を触ったら、食べ物に触れたら。
どれだけマスクに気を使っても残念な結果になってしまいます。
≪30秒以上流水で洗う≫これ大事だそうです。
洗面所にふた付きのゴミ箱を設置して、帰ってきたら≪マスクを捨てて、手を洗う≫を習慣付けました。
それでも手洗いが雑な子どものために、花王の「あわあわ手あらいのうた」をプリントアウトして、洗面所に貼っています。
◆記事を書いたのは・・・aco
調べ物が好きで、その道の人を質問攻めにすることも厭わない40歳主婦です。
お付き合いいただいた薬剤師さん、ありがとうございました。