「子どものため」は逆効果?子どもが苦しむ親の〇〇行動

2021/03/23
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今日もお疲れさまです、木村みずきです。

春は区切りの季節。4月に向けて新たなスタートを切る方も多いのではないでしょうか。
そんな時期は気が引き締まると共に、ちょっと力が入り過ぎてしまうことも。特に我が子の事となれば俄然はりきるというものです。

今回は、そんな「子どものため」を思った親の行動が思わぬ危険をはらんでいる…という、ちょっと耳が痛い?でも必ず知っておいてほしいお話をしたいと思います。

親の「良かれ」は大体危うい


世の中の親御さんを見ていると、本当に子育てに熱心な方が多く感心してしまいます。
子どもの教育にしても、すでに0歳児の早期教育から始まり、お受験、習い事、塾…と成長段階ごとに終わりがありません。

方針は家庭によって様々でも、そこにかける親の想いは共通。
「子どもに苦労させたくない」「自分の道を見つけてほしい」「幸せになってほしい」といった願いが込められているのではないでしょうか。
その想いの強さは本当に素晴らしいなとつくづく思います。

ただ忘れがちなのが、私たち親もまだ成長過程にいる一人の人間だということ。つい可愛い我が子のために、と言いつつ矛盾した行動をしてはいないでしょうか。

たとえそれが子どもを想うがゆえであったとしても、親の矛盾にじわじわと子どもが苦しめられていることにどれだけの人が気がついているでしょうか。

子どもは親の矛盾に白黒つけている


親でも異なる想いの間で葛藤することくらいあります。それは子育てに関しても同じ。
いつまでもかわいい子どもでいてほしい!と思いつつ、早く自立してほしい!なんて願いますよね。

実はこの矛盾に子どもは敏感に反応します。
実際に、そのままでいようとすると自分でできるようにとあれこれ注意され、一人で頑張ろうとすると今度は危ないからとやらせてもらえない…なんて身動きの取れない状況に置かれているお子さんは多いものです。

そして少々厄介なのが、子どもはまだ未熟なだけに大人からの暗黙のメッセージにすぐに白黒つけたがり、さらに幼いほど自分のせいにしてしまいがちです。

例えば、「お父さんお母さんはそのままの私では本当は可愛くないんだ」とか「自分でやらせてもらえないのは私が信用されていないからなんだ」など、親の矛盾に手っ取り早く落とし所を見出そうとします。

とはいえ、子ども自身その気持ちを親に説明できるほど自覚できていませんし、親もまさか子どもがそのように受け取っているとは思いもしません。
こうやって少しずつ子どもへの想いが逆効果となって、意図せず子どもを苦しめていることが起きているのです。

「親として」なんて意識しなくていい


子どもは親の発する「言葉」よりも「態度」に特に敏感です。
コミュニケーションに占める言語による影響は7%に対し、非言語による影響が93%も占めるというデータが出ているほど。

ついつい親としてちゃんと言わないと!子どものためだから!と言葉には力が入りやすいのですが、無意識の態度は大人でもなかなか変えられるものではありません。

言葉と態度の矛盾によって子どもが混乱するのであれば、あえて親であることを意識しなくて良いのではないでしょうか。

「子どもの前でこそ弱みを見せていく」

矛盾自体が悪いのではありません。相反する考えを持つのが人間です。でもそれを処理できるほど子どもが成熟していないのなら、親の方からあえてその矛盾を見せていくことがあってもいいと思うのです。

「あなたに自分でできるようになってほしいと思うのだけれど、お母さんせっかちでつい手を出したくなっちゃうのよね」でも良いじゃないですか。
無理にできる親にならなくてもいい。幸せそうな親にならなくてもいい。
でも自分の心と一致した言動だけは意識する。そこに「子どものため」は必要ありません。

もしかすると、一番子どものためになることは親が自分の矛盾に気づけることなのかもしれませんね。

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