仕事ができる人ほど要注意?!子育てのたった1つの落とし穴
今日もお疲れさまです、ライフオーガナイザー®︎ 木村みずきです。
多様な働き方の中で、仕事とプライベートをはっきりと分けないライフスタイルも増えてきましたが、仕事と子育ての両立はそう簡単なことではありませんよね。
特に仕事で結果を出している人にとって、子育てはなんとも生ぬるく途方もない長旅のように思え、イライラすることもあるかもしれません。
今回はそんなできるあなたに向けて、たった1つ大切なことをお伝えしたいと思います。
ビジネスは結果がすべて
よく言われる言葉ではありますが、できる人にとっては意識せずとも体に染みついていることだと思います。
確かに、いくら一生懸命やったとしても結果に結びついていなければ評価のしようがありません。
頑張った姿を認めることはできても、結果を出していない人にビジネスの重要な責務を任せるわけにはいかず、やがて『信頼』にまで影響するほど結果は重要視されています。
子育てはプロセスがすべて
一方で、子育てはどうでしょうか。
運動会で1位を取ったり、作文で賞をもらったり、受験に合格したり。これらは子供にとって自信につながることなので、やはり結果も大事だと思われる方も多いかもしれませんね。
確かに、結果としてそのようなことがあれば素晴らしいし、親として嬉しいのはごく自然なこと。でもそれは子供が出した結果であって、親の子育ての結果ではありません。
これが頭ではわかっているようで、結構難しい。
結果が出ている時はまだ良いのですが、親が思う結果が子供に出ていない時、できる大人ほど葛藤が生まれるのです。
スイッチの入らない子にはやる気を奮い立たせたり、落ち込んだら背中をさすったり、良くないことをしてしまった時には一緒に反省したり…
このような親が関わる『子育て』の部分は、ひたすら出口の見えないトンネルという名のプロセスです。
でもこの「結果を意識せずプロセスを見続ける」ということをどれだけの大人ができているでしょうか。どうしても早く結果を見たくなりませんか?
人は不確かな道でこそ最も成長する
ところで「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)」という言葉をご存知でしょうか。
元々は詩人が書いた言葉を第二次世界大戦下で精神科医が取り上げたもので、日本語では『答えの出ない事態に耐える力』とも訳されています。
これまでの私たちは、ネガティブ・ケイパビリティの逆を求められてきました。子供の頃から優劣で比較され、目に見える結果やスピードが重視される社会で育ちました。
ビジネスでも「今日は曇りですね〜、曇りといえば最近日照りが悪いですね〜。うちの庭の野菜の育ちも悪くてね。そうそう、今度ミニトマトでも育てようかと…」なんて話を延々とされたらどうですか?「で?今日は何しに来たの?」となりますよね。
実は、このような一見無意味に感じる会話が得意なのがユダヤ人だそうです。そして、ノーベル賞を取るような人たちは皆、このネガティブ・ケイパビリティを持っているとも言われています。
もしかすると、この答えの見えない悶々とした状況に辛抱強く向き合うことこそが、私たちを最も成長させてくれるのかもしれません。まさに子育ては親が成長する場ですね。
とはいえ、正直いくら可愛い我が子がノーベル賞を取れると言われても、結果が見えない状況でいつまでもモチベーションを保ち続けることは容易ではありません。
だからそんな時こそ、我が子が親の温かな存在を感じながら、結果のプレッシャーを感じずにのびのびチャレンジしている姿を想像してみましょう!
きっとその子は自分が求めた結果をたとえすぐに出せなくても、不確かさの中で大人の想像を超える成長を遂げ、それを糧にして必ず自信へとつなげていく。
次第にそれは、親への信頼となり返ってきます。
親の結果は強いて言えば、この子供からの『信頼』でしょうか。
それは親がまず子供を信頼して、子育てと結果を切り離すことができて、初めて見ることのできる光景とも言えるかもしれません。
いかがでしょうか?ビジネスと子育ては、信頼の築き方において結果とプロセス、全く反対のように見えますが、実はネガティブ・ケイパビリティがどちらにもじわじわ効いてくるかもしれませんよ。
この記事を書いたのは・・・木村みずき
ライフオーガナイザー®︎(あたまとこころのやさしい整理術)
「家族の幸せはママの幸せから」役割が多すぎて自分を見失いがちなママが本来の自分らしさを取り戻し、夫婦と親子それぞれの幸せが見つかる生き方を応援します。