弱っている時の差し入れは、こんなものがありがたい!実際にダウンしてみて、嬉しかったもの&残念だったもの

2024/03/24
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。7年ぶりに寝込んでしまった、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

睡眠、食事などに気を配り、健康管理には自信のあった筆者。
ところが、先日ほぼ二日間も寝込むほどの状態に……。

元気なときには難なく食べられる料理であっても、体調によってはこんなに食べにくいのかと実感した経験をもとに、この記事では「弱っている時の差し入れ」についてご紹介しています。

弱っている時の体の状態とは?

今回は、娘の学校で学級閉鎖が毎週起きるほどインフルエンザが流行していたため、そこから感染して体調を崩した可能性が考えられました。

具体的には、38℃の発熱、喉の痛みと声がれ、肩や背中の重だるさ、頭痛といった症状があり、座っているのもつらいと感じるほど。

インフルエンザのようなウイルス性の病気の場合、急激に症状が悪化するといわれています。
筆者も、仕事に出かけた帰り際あたりから体調がおかしいかもと感じ始め、翌朝起きたら一気に症状が重くなったのでその通りだと感じました。

こういった状況では、体の中では必死にウイルスなどの病気の原因に立ち向かうための反応が起こっています。
その一つが、発熱です。

体温を上げることで免疫系の働きを活性化させ、そちらにエネルギーが集中することで消化吸収などのほかの機能が抑えられてしまう傾向に……。

同時に、発汗などが増えて体内の水分が減って脱水を起こすこともあるため、すばやくこまめに水分補給が必要となるのです。水分補給といっても飲み物からだけでなく、食べ物に含まれている水分も意識してとり入れることが大切になります。

状態別、食べやすい料理とは?

筆者の場合はとくに喉の腫れが強く、「噛んだものを飲み込むのがこれほどつらいのか」と痛感。
とにかく、できるだけ噛む回数を抑えたい、ゆっくり少しづつ飲み込みたい、という気持ちで食事をしたことを覚えています。

硬さがあるものや大きいものは食べづらかったのに対し、やわらかくて小さいものは食が進みました。
とくに嬉しかったのが、煮崩れるほど煮込んだ煮物、ポタージュ、皮をむいて一口大に切った果物、ヨーグルトなど。

なお、人によっては下痢や嘔吐で苦しむこともあります。
そんなときには、積極的な水分補給を行い、できるだけ消化に負担をかけないよう、やわらかいものや水分が多いものに加え、食物繊維が少ないものがおすすめ。
ただし、根菜類や海藻、きのこなど、普段は健康のために積極的にとりたい食材は避けたほうが◎。
油分が多いものや味が濃いもの、香辛料がきいている場合にも胃腸を刺激してしまうので気を付けましょう。

このほかにも、食欲がわかないこともあります。
そんなときでも、回復するため体にはある程度のエネルギーを補給したいので、喉越しのよいゼリー飲料や高カロリーの栄養補助ドリンクをとり入れたいところ。
アイスクリームやプリンなら食べられそう、ということもあるので、エネルギーやたんぱく質の補給に役立つので利用してみてもいいですね。

さまざまな状態に対応できるよう、備えておこう!

筆者の場合、近所に家族が住んでいて気軽に来やすい距離だったことから、回復までの数日間料理を差し入れてもらうことができました。

差し入れしてもらって感謝でいっぱいでしたが、油を多めに使った炒め物だけは食べきるまでに時間がかかってしまいました。
食感はやわらかくて食べやすかったのですが、食欲が落ちているときにコッテリとしたものは箸が進まなくなることを経験。普段だったら喜んで食べる料理であっても、体が弱っていると嗜好が変わることも覚えておきたいですね。

このことからも紹介した内容ばかりにこだわらず、体の声に従って選ぶことも忘れないように。

また、人によっては、近くに頼れる人がいないこともあるでしょう。
そんな場合には、急な体調不良でも困らないように、日ごろから日持ちしやすい食品や簡単に食べられる食品を数日分買い置きしておくようにおすすめします。

油分が多いものや味が濃いものを避け、喉越しがよいものや軟らかくて栄養のとりやすいものを中心に、何種類か備えておいてはいかがでしょうか。



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeチャンネルを運営しています。

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