【野菜漢字クイズ6】「唐茄子」と書くのは、どんな野菜?

2020/09/02
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。

漢字検定準1級という資格と食の知識を生かして、みなさんに漢字から読み解く野菜の豆知識を紹介します!

さて、「唐茄子」と書く野菜とは一体、何でしょう?

ヒント1:ナスではなく、ウリの仲間

「唐茄子」は、今でもご年配の方に使われいる呼び名と言われています。

地域によっては、「南京(なんきん)」、「南蛮(なんばん)」、「唐瓜(とうがん)」とも言われ、品種には【西洋○○○○】と【日本○○○○】が主に知られています。

昔「唐茄子」は、【日本○○○○】を指す言葉でしたが、今では区別していないとか。


「唐茄子」と書きつつ、「唐瓜」とも呼ばれていると、どちらが本当なのか混乱してしまいますが、正しくは“瓜(うり)”の仲間です!
なので、きゅうり・ゴーヤー・スイカ・メロンに近いかも?

つるが、地面などを這うように伸びて成長していきます。

一般的には黄色い大きな花を咲かせるのが特徴で、雄花と雌花に分かれていて、花の付け根が膨らんだ雌花にだけ実がなるんですよ。

ヒント2:ホクホク系とねっとり系がある

「唐茄子」には、【西洋○○○○】と【日本○○○○】がありますが、そのおおきな違いは食感。

◆ホクホク系がお好みの方→ 【西洋○○○○】甘味が強い。

◆ねっとり系がお好みの方→ 【日本○○○○】あっさりしている。

これらの違いは見た目にもあって、前者は、つるんとした皮をしたものが多く、後者は、ごつごつした見た目。

よく出回っている品種は、黒緑色でツヤのある皮を選ぶのがポイントですが、品種によっては皮が白っぽくて「雪化粧~」と呼ばれたり、色の濃いオレンジ色から「赤皮~」と呼ばれるものもありますよ。

形も、一般的には上からボールを押しつぶしたような形が見られますが、細長かったり、ひょうたんのような形をしたものもあって、非常にユニークです。

【日本○○○○】の中には、横に切ると切り口の形が菊の花のように見える、優雅なものも!

ヒント3:旬は夏だけど、冬まで長持ち!

冬の寒さに負けないように、季節の節目に食べる食材でもある「唐茄子」。

もしかしたら、そういったことや、身体を温めるシチューやグラタンに使われることが多いことから、冬が旬だと思っている人もいるのでは?


「唐茄子」は、夏に収穫(国産の場合)してから2~3か月貯蔵して、でんぷんが分解されて糖分が増えた頃に出荷量が多くなり、年内まで持つとされていることから、冬至の日に食べられています。

血行を良くして身体を温めるビタミンEや、抵抗力を高めてくれるβ-カロテンが多く含まれることでも、寒さ対策に食べるには理にかなった食材です。


さて、「唐茄子」と書く野菜とは・・・






「かぼちゃ」でした!

写真は、家庭菜園で育てたかぼちゃの収穫直前の様子です。

まだヘタが茎に付いた状態ですが、これくらい枯れてくると収穫できるサインと言われています。
店頭で選ぶ際は、しっかりとヘタが乾燥していて、その周りが少し凹んでいるくらいのかぼちゃだと、水分も程よく抜けて味もしっかりとしていますよ!

また、カットしてあるかぼちゃの場合は、
● ワタと種がぎっしりと詰まっている
● 種がふっくらとしている
こういった点に注意して選んでみてください。

丸ごとの場合は常温保存で日持ちしますが、カットするとワタと種から傷み始めますので、すぐに取り外してラップで包み、必ず常温保存!


焼いても、煮ても、揚げても美味しいかぼちゃですが、生食できる「鈴かぼちゃ」や、ポタージュにすると美味しい「バターナッツ」などの品種もあるので、いろいろと食べてみてくださいね。



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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