【野菜漢字クイズ3】「陸蓮根」と書くのは、どんな野菜?

2020/07/26
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。
料理を作ることはもちろん好きですが、それ以上に食べることが大好き!

漢字検定準1級という資格と食の知識を生かして、みなさんに漢字から読み解く野菜の豆知識を紹介します!

さて、「陸蓮根」と書く野菜とは一体、何でしょう?

ヒント1:花も美味しいらしい

「陸蓮根」は、薄黄色の大きな花を咲かせます。

中央のしべがある部分は、赤紫っぽい色をしており、どことなく南国の花のイメージ…

そうなんです!
「陸蓮根」は、ハイビスカスと同じ“アオイ科”に属する植物なので、5枚の花びらが開く様子がソックリのため、間違われることもあるんですよ。

ですが、花の寿命がたった1日なので、長く楽しむことはできないのです。
受粉した花が萎むと、そのあとには細長い実が伸びてくるようになります。

その貴重な「陸蓮根」の花は、野菜の中でも美味しく食べられる花としても知られ、花を食用に育てる品種もあるのだとか。
(筆者は、花については未食です。。一度は食べてみたいなぁ…)

ヒント2:和紙作りの材料として使われることも

ちょうど、先日のTV放送でも、「陸蓮根」を使った和紙作りの様子が紹介されていました。

本来、和紙は、楮(こうぞ)という植物の皮を原材料として、その繊維を均一に分散させるために「陸蓮根」の仲間の根っこの粘りを利用します。
ですが、同じような粘りを持つ「陸蓮根」そのものを使っても和紙が出来上がることから、手に入りやすい「陸蓮根」を代用することができるというのです!

家庭用の工作として、楮(こうぞ)の代わりに牛乳パックを使用し、「陸蓮根」とたった2つの材料で紙作りができる方法もあるんですよ。

食材としてのイメージが強かっただけでに、こういう使い方ができるということを知っている人は少ないのでは?

ヒント3:ネバネバ成分が元気な胃腸をサポート

和紙作りにも利用できる「陸蓮根」の粘りには、
◆ 水溶性食物繊維の“ペクチン”
などの栄養成分が含まれています。

ペクチンには、食事中の糖や脂質の吸収を緩やかにし、コレステロールを排出したり、腸内環境を整える効果が期待できます。

暑い時期に採れる「陸蓮根」を食べることで、夏バテ予防や健康維持にも役立つというわけ!!


そんな、ネバネバな夏の野菜、「陸蓮根」とは何のことでしょうか?





正解は・・・

「オクラ」でした!!


アオイ科の仲間であると紹介しましたが、オクラは初夏~秋ごろまで収穫できることから、「秋葵」と書くこともあるんですよ。

よ~く漢字を見てみると、陸上で採れる蓮根のように穴が開いた植物、ということから連想できた人もいるかもしれませんね!
(輪切りにすると、穴が見えて、蓮根のように見えませんか?)


新鮮なものは、生食もでき、品種によっては大きくなってもやわらかいまま食べやすいもの、白・黄・赤などのカラフルなものもあるのです。

ぜひ、夏の食卓の彩りに、「オクラ」を添えて暑さに負けず過ごしてくださいね!!



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
4歳女の子のママ。保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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