【発見】ゴーヤが苦手な人こそ、絶対食べてみるべし!ワタ付きでもモリモリ食べやすい管理栄養士お気に入りレシピ

2022/07/14
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。野菜のおいしい食べ方を探すのが好きな、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

暑い夏を乗り切るための栄養素をたっぷりと含んだゴーヤ。
苦味が特徴の野菜であるため、あまり得意でないという方も多いのでは?特にこどもの嫌いな野菜ランキングでは上位に入るため、ご家庭ではあまりゴーヤ料理を出さないというご家庭も……

この記事では、ゴーヤの苦味がやわらぐだけでなく、ワタと種までまるごと食べやすくなるレシピをご紹介します。

ゴーヤの苦味の秘密

ゴーヤは、別名「にがうり」とも呼ばれるように、苦味成分がたくさん詰まっています。苦味のもとは、モモルデシン、チャランチンなどという複数の成分によって生まれていて、多くは皮に含まれているのだとか。

強い苦味を減らすには、刻んで塩や砂糖でもんだり、熱湯でゆでて水洗いしたり、ピーラーで皮のイボイボをけずったり……といろいろな方法がありますが、苦味には体にいい作用もあるのです。

特に、モモルデシン、チャランチンには、胃の粘膜を守ったり、夏バテ予防に役立つ食欲増進効果、血糖値や血圧の調整に役立つなど、ぜひ取り入れたいものばかり。そのため、苦味を減らすことよりも、食べやすくする調理法を取り入れるのがおすすめです!

揚げ物や炒め物などにして油を多く使ったり、動物性のうま味が多い食材(肉、魚、卵、乳製品など)を使うと、苦味を和らげることが期待できますよ。実際に、ゴーヤを使った有名な料理であるゴーヤーチャンプルーは、その手法を使って食べやすくつくられているのです。

ゴーヤが丸ごと食べやすくなるレシピとは?

ゴーヤチャンプル―でも食べにくい、という人に絶対食べてほしいのが「ピカタ」にすること!

一般的にピカタとは、食材に粉チーズを加えた溶き卵をからませて焼いた料理のことを指します。肉や魚が使われることが多いのですが、ゴーヤでつくってもおいしいんですよ。


材料
・ゴーヤ……1/2本(120gくらい)
・片栗粉(薄力粉でも◎)……大さじ1・1/2杯
・卵……1個
・粉チーズ……大さじ1
・オリーブオイル……大さじ4杯
・ケチャップ……適量

作り方
1. ゴーヤは皮の表面を水で洗い、5㎜幅くらいの輪切りにする。(ワタと種つきでOK)
2.  切ったゴーヤの全面に片栗粉をまぶし、粉チーズを加えた溶き卵をからめる。
3. フライパンにオリーブオイルを熱し、こんがりと焼き色が付いたら裏返す。
4. 皿に盛って、ケチャップを添える。

溶き卵が余ったら、なくなるまで焼いたものを再度からめて焼いてください。

すりおろしにんにく(にんにくチューブ可)を少々溶き卵に加えると、食欲そそる香りがプラスされますよ。また、からみにくくなりますが、粉チーズの代わりにプロセスチーズを細かく刻んでも◎

このレシピではワタと種も使っていますが、皮に比べて苦味が弱いので気にせず食べやすくなっていますよ。ほかの料理に使って取り除いた、捨てるつもりのワタと種だけを薄切りにしてつくってみるのもいいですね。

夏バテ予防に取り入れてみよう!

油を多く使い、うま味を含んだチーズを使うことで、驚くほど苦味を抑えて食べやすくなりますよ。
さらに、ケチャップをつけることで、うま味と甘味が舌に触れて苦味を感じにくくしてくれているのだと考えられます。

実際に、筆者自身はゴーヤチャンプル―でも苦いと感じて食べにくいことがあったのですが、何度作ってもこのピカタはぺろりと完食できてしまうほど!
しかも、通常は仕上がりや食感をよくする目的で取り除かれてしまうワタと種も丸ごと食べやすくなるので、食物繊維なども多めにとることができてしまいます。

フードロスにも役立つこのゴーヤレシピ、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、地元のケーブルテレビの食育番組に出演しています。
食べること、料理すること、喋ることが好きです。

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