「麩(ふ)」が余ったらスイーツにしちゃおう!火を使わずにできるおすすめの食べ方をご紹介
こんにちは。変わった食べ方を探すのが好きな、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。
みなさんは、「麩(ふ)」を使ってどんな食べ方が思い浮かびますか?
一般的には、煮物や汁物の具として使われる麩ですが、スイーツにしてもおいしいんです!
この記事では、管理栄養士である筆者が、罪悪感少な目の「麩」を使ったスイーツレシピをご紹介します。
また、麩の栄養や特徴などについても触れているので、参考にしてみてくださいね。
「麩」にはどんな特徴がある?
麩は小麦粉を原料として作られる食品です。小麦粉を食塩水と練り合わせ、水の中でもみ洗いをすると小麦粉のたんぱく質を取り出すことができます。
小麦粉というと炭水化物が多いイメージがあるかもしれませんが、麩の場合は小麦粉の中のたんぱく質を抽出してつくられているため、実はたんぱく質が多く含まれています。
取り出したたんぱく質を蒸したものを「生麩(なまふ)」、それ以外にもち米粉などを混ぜて焼いたものを「焼き麩」、生麩を煮てから乾燥させると「乾燥麩」と呼ばれます。このほか、生麩を揚げた「揚げ麩」などもあります。
日本食品成分標準表(八訂)増補2023年によると、100gあたりのたんぱく質は、
・生麩……12.7g
・焼き麩……25.6~30.2g(※)
と表記されています。
生麩は水分量がもともと多く、もちに近いような弾力のある歯ごたえが特徴。焼き麩は水分量が少なく、そのままではやわらかいサクッとした食感がありますが、水分を含むとふにゃっとしたやわらかい食感に変わります。たっぷりと煮汁を吸った焼き麩はジューシーな味わいが楽しめますよ。
※……焼き麩は製法によって、小町麩やおつゆ麩と呼ばれる釜焼き麩、板麩、車麩に分かれます。それぞれにたんぱく質量の差があるため、こういった表記にしています。
「麩」を使ったおすすめのスイーツレシピ
主におかずの一部として使われる麩ですが、スイーツとして楽しむこともできるのです。
ここでは、一般的によく売られている「釜焼き麩」を使った、つくりやすいスイーツレシピをご紹介します。
<材料:2人分>
・麩……10g
・油……大さじ1くらい
・粉末ミルクココア……大さじ1/2
・湯……小さじ1~
・粉末ミルクココア……大さじ1/2くらい
<つくり方>
1. フライパンに油を広げ、麩を入れて油をからめる。
2. 転がしながら両面に焼き色が付いたら、皿に取り出す。
3. ボウルに粉末ミルクココア、湯を入れて混ぜ合せ、なめらかなペースト状にする。(溶け具合を見て湯の量を増減してください)
4. 3の中に2を入れ、転がしながら全体にからめる。
5. 別の乾いたボウルに粉末ミルクココアを広げ、4をのせて転がし、粉まみれにする。
すぐに食べてもいいですが、冷蔵庫で30分ほど冷やしてなじませてもおいしいですよ。
アレンジ方法
ご紹介したレシピでは、麩を油でカリッと焼くことで、コクと食感をアップさせています。
チョコレートと牛乳を温めて麩にからめるレシピもありますが、火を使いたくないときにはこのつくり方がおすすめ。(そちらの方法であれば、より中まで染みこみやすくなって味わいが強くなりますのでお好みでどうぞ。)
大人っぽい味わいにしたい場合は、ミルクココアを甘味のないココアパウダーに置き換えて砂糖大さじ1と一緒に水で溶いてみてくださいね。
ほろ苦さとともに、ココアの芳醇な香りを楽しむことができますよ。
また、仕上げにまぶすミルクココアだけをカカオパウダーにしたり、抹茶やストロベリーパウダーなども使うと、カラフルな見た目とそれぞれの風味を堪能することも◎。そういったものが手に入らなくても、カラースプレーやアラザン、刻んだ色付きのチョコレートを飾ってもいいですね。
食べてみると麩を使っているのがわからないほど、スイーツとしての仕上がりはバッチリ!
ぜひ、麩がなかなか消費できないときや、少しでも罪悪感少な目のスイーツが食べたいときには試してみてくださいね。
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeチャンネルを運営しています。