ミキサーやブレンダーなしでもポタージュがつくれる!旬の野菜のうま味を味わいつくすおすすめレシピ
こんにちは。毎月料理教室の講師もしている、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。
みなさんは、ポタージュを手づくりすることはあるでしょうか?
粉末をお湯に溶くだけのお手軽なポタージュもありますが、新鮮な野菜を使ってポタージュをつくるのもおすすめですよ。
日本(※)ではポタージュというとトロリとした重めの飲み口が特徴的。そのため、ミキサーやブレンダーがないと作れないと思っている人も多いかもしれません。でも、ご安心ください。
この記事では、そういった器具がなくてもつくれるポタージュのつくり方をご紹介します。
実際の料理教室でも人気の一品だったので、ぜひ参考にしてつくってみてくださいね!
※……フランスではスープ全般をポタージュと呼ぶため、この記事では区別して表現しています。
ポタージュの一般的なつくり方
ポタージュというと、コーンやかぼちゃ、じゃがいもを使ったものが有名。
あのトロリとした食感は、こういった食材のでんぷんを利用してつくられているのです。
そのため、一般的にはコーン、かぼちゃ、じゃがいもなどのいずれかを使うことが多く、そのほかにはうま味などを加えるために玉ねぎもよく使われます。
また、野菜と水以外にコンソメやブイヨン、鶏がらスープの素などのうま味そのものを加えてはっきりとしたおいしさを感じさせることもありますが、野菜をじっくりと煮込めばそれらに頼らずに仕上げることも可能です。
さらに、コクを加えて味わいを深くさせるために、バター、牛乳などの乳製品が使われることも。これらは同時に、香りやうま味も与えてくれるため、濃厚な味に仕上がりやすくなります。
なお、味加減は一般的に塩こしょうで決めることが多くなっていますよ。
このような食材を組み合わせてやわらかくなるまで鍋で煮込み、それをミキサーや裏ごしなどで滑らかにし、濃度と味を調えたらポタージュの完成です。
ミキサー、ブレンダーいらずのポタージュレシピ
ミキサーやブレンダーがないと滑らかな仕上がりにはなりにくいのですが、食材の粒が残っているあらごし状態でもポタージュとして楽しむことができますよ。
ここでは、あらごしポタージュのつくり方をご紹介します。
<材料:2人分>
・カリフラワー……50g
・じゃがいも……60g
・長ねぎ(白い部分)……20g
・バター…4g
・水(蒸す用)……100㏄
・塩……1つまみ
・味噌……12g(=大さじ2/3)
・スキムミルク……12g(=大さじ2)
・水(仕上げ用)……120㏄
・長ねぎ(緑の部分)……少々
<つくり方>
1. カリフラワー、長ねぎ(白い部分)はみじん切り、じゃがいもは薄いいちょう切りにする。
2. 鍋にバターを溶かし、中火で長ねぎがしんなりするまで炒める。
3. カリフラワー、じゃがいも、水(蒸す用)、塩を2へ加え、ふたをぴったりと閉めてごく弱火で15分加熱する。
4. 火を止め、味噌、スキムミルクを加えてお玉の底で鍋の中身を潰す(潰しにくければ追加で加熱)。
5. 水(仕上げ用)、薄い小口切りにした長ねぎ(緑の部分)を加えて再び火をつけ、沸いたら火を止めて器に盛る。
代用するならこんな食材がおすすめ!
ここで紹介した材料は、つぎのように置き換えることができますよ。
カリフラワーをブロッコリーやかぶにしたり、じゃがいもをさつまいもやコーンクリーム缶で代用すると色味や味わいが大きく変わります。
長ねぎを玉ねぎに、4で加えるスキムミルクと5で加える水を牛乳や豆乳などにすると、より材料がそろえやすくなるかもしれませんね。
あっさり仕上げたいのであればバターではなく香りの少ない油に置き換え、パンチのある味わいを好むのであればにんにくやハーブなどを利かせるのも◎。
また、このレシピでは味噌を味付けに加えて和風に仕上げていますが、塩1つまみほどに置き換えてこしょう少々を加えると洋風の仕上がりになりますよ。
ぜひ、お好みの組み合わせで、手づくりポタージュを味わってみてくださいね!
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeチャンネルを運営しています。