免疫力を高めるためには、体型維持も必須⁉感染症リスクを抑えるためにすべき、体型別のおすすめの食べ方とは?

2024/11/14
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。健康のありがたみを痛感している、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

先日、無茶なスケジュールを組んであちこちへ出張していたら、風邪を引いてしまった筆者。なかなか治らないと思っていたら、別の病気まで併発してしまい、久しぶりの病院通いをすることに……

風邪を引いた原因は疲労やストレスもありますが、体重減少も関係があることが判明!

この記事では、管理栄養士である筆者が、体型と免疫力の関係についてご紹介します。
また、体型維持のために取り入れたいことにも触れているので、参考にしてみてくださいね。

太り過ぎてもやせ過ぎてもNG!

免疫力とは、体を病気や感染症などから守る力を指します。
具体的には、体内に侵入した細菌やウイルスを排出したり、傷を治したり、ガン細胞を攻撃することなどを免疫細胞(マクロファージや好中球など)が行うのです。

そんな免疫力は、体型でも左右されることをご存じでしょうか?

一般的な体型は、BMIという体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算される数値で分類されます。
BMI18.5未満を低体重(やせ)、25以上が肥満となっています。

やせの場合、そもそも栄養不足が生じていて体重の減少が起こっていることが考えられます。これは極端なダイエット、加齢による食欲不振などの場合によく見られ、たんぱく質の不足も同時に見られる傾向に。

たんぱく質は、筋肉、骨、血液などの全身の細胞をつくる材料になるのはもちろん、抗体やホルモンにも必要な栄養素。そのため、たんぱく質が不足することで、免疫力の低下につながるのです……

では、たんぱく質をたっぷりとっていればいいのか、と思う人もいるかもしれませんがそうではありません。

なぜならば、たんぱく質のとり過ぎは脂質やカロリーをとり過ぎることも多く、そのために肥満になる可能性が高いから。そして、肥満は糖尿病を併発することも知られています。

肥満や糖尿病の場合、血流の悪化や免疫細胞の機能低下をきたし、免疫力の低下を招きやすくなってしまうのです……

普通体重を目指すには?

BMI18.5~25に収まるようにするためには、日ごろの食事内容の見直しが大切。

普段、油物を控え過ぎていたり、そもそも食べる量が少なくあまりたくさん食べられない、という人はやせに注意。
意識してダイエットしている場合でも、健康を考えるのであれば必要以上に体重を落とさないように。

とくに、そういった食事をしていないのに体重が落ちてしまう、という場合はたんぱく質が足りていなかったり、貧血などの病気を発症していることも考えられます。カロリーやたんぱく質、鉄分などを手軽に補給できる栄養補助食品も活用し、体重の減少を抑えましょう。
このほか、筋肉量が少なすぎて体重が増えにくいことも考えられます。筋トレなどで下半身の大きな筋肉をきたえ、筋肉量を増やす努力も試してみてはいかがでしょうか。

反対に、肥満でなかなかやせられない、という場合は、糖質や脂質に偏った食事をしている可能性があります。
食事には気を付けている、という人であっても間食の量や頻度が多いこともあるので、間食も含めて1日の摂取カロリーや栄養バランスを調整してみましょう。
1日3回食事をとることや、糖質が少ない野菜を最初に食べることも効果が期待できますよ。

また、摂取カロリーを抑えるだけではやせにくいため、適度な運動も不可欠。1kgの脂肪を落とすためには7,200kcal消費する必要があるとされています。
そのため、エスカレーターなどよりも階段を優先して移動したり、ウォーキング時間を確保するなど、日々の運動量を少しでも増やすように生活を変えることも意識してみてくださいね。

体型維持で元気に過ごそう!

普通体重は、免疫力だけでなく生活習慣病のリスクを下げ、健康寿命をのばすことにも役立ちます。
やせすぎ、太り過ぎのどちらも、今の体に見合った食事でない可能性が高いので、普通体重を維持することのメリットは大きいのではないでしょうか。

急激な体重変化を目指すのではなく、数カ月単位での体重変化を目標にして、食生活を見直してみてくださいね!



★この記事を書いたのは・・・管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり

小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeチャンネルを運営しています。

<参考サイト>

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