保存食の「干物」は料理の味付けにも使える!料理教室でも好評の管理栄養士おすすめ干物活用レシピ【3選】

2024/12/14
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。変わった食べ方を探すのが好きな、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。

先日、干物を使ったレシピで料理教室をしてほしい、と依頼を受けた筆者。
干物は焼いてそのまま食べるばかりだったのですが、試作をしてみると思いがけないおいしさに遭遇!

この記事では、管理栄養士である筆者が、保存に便利な干物をおいしく料理に活用するコツについてご紹介します。
また、干物を使った簡単レシピについても触れているので、参考にしてみてくださいね。

干物の種類はこんなにある!

干物とは、魚貝類の食用部分を干して水分を減らしてうま味を凝縮させた保存食のこと。魚はもちろん、いか、えび、貝など、幅広い干物が存在します。

そんな干物には、つぎのような種類があります。

・素干し……味付けなしで乾燥(するめいか、身欠きにしん、ふかひれなど)
・塩干し……塩を振ったり、塩水につけてから乾燥(あじ、さば、さば、ししゃも、からすみなど)
・煮干し……塩水で煮てから乾燥(しらす、かたくちいわし、とびうお、ほたてなど)
・焼き干し……焼いてから乾燥(あゆ、いわし、とびうおなど)
・くん製……調味料で味付けをし、煙でいぶして乾燥(スモークサーモン、鮭とば、いかのくん製など)

このほかにも、調味干しなどのいくつかの種類があります。身近な食材が干物だったことを、知らなかった人もいるのでは?

干物を活用するポイントは?

干物には、うま味が凝縮しているのでだしとして活用したり、料理に加えることでおいしさを高めることができます。

しかも、塩干しや調味干しであれば、ある程度の味がついているのであまり調味料を加えなくても料理が仕上がるというメリットも◎

魚の種類やメーカーによって塩分濃度が異なるので、基本的には味見をしながらほかの調味料の使用量を調整するのがおすすめですよ。
どうしても塩気が強すぎる場合は、干物の割合を減らすか、それ以外に加える食材(野菜やきのこ、海藻などの水分多めのもの)を増やすのもいいですね。

イチオシの干物活用レシピはこちら

筆者が実際に料理教室で提供したのが、つぎの3品です。

・マッシュポテト
・オムレツ
・レモン和え

マッシュポテトのつくり方……ゴロゴロと切ったさつまいも・にんじん・玉ねぎ、少々の薄切りにんにくをひたひたの水でやわらかく煮ます。それらの水気を切って潰したところへ、骨ごと食べやすい小さめの塩干しした干物を刻み、こしょうと一緒に混ぜてパンにはさむだけ。
(2人分目安:干物20gに対して、いもや野菜は100g)

オムレツのつくり方……いかの一夜干しを食べやすく刻み、卵、トマト缶、みりんを混ぜます。耐熱容器にラップを敷き、すべて流し込んだら、ラップをかけずに電子レンジ600Wで1分加熱します。一度取り出して軽く混ぜ、再度1分加熱したら完成。
(2人分目安:一夜干し1/2枚、卵2個、トマト缶大さじ2、みりん小さじ2)

レモン和えのつくり方……干物を焼いて骨をはずしてほぐします。キャベツは千切り、水菜は洗って食べやすい長さに切り、塩ひとつまみを揉みこんでしんなりさせます。野菜の水分をしぼり、ほぐした干物、切り昆布、レモン汁、砂糖を混ぜ合せたら完成。お好みでマヨネーズを加えても◎
(2~3人分目安:干物40g、野菜合わせて100g、切り昆布少々、レモン汁小さじ2、砂糖少々)

干物を料理にも活用してみよう!

ご紹介した前述のレシピは、地元で塩気をおさえてつくっている干物屋さんのものを使用した場合です。

実際につくる場合は干物の塩気が分からないこともあるので、干物や野菜などの量を増減してそのときどきで調整するようにしてみてくださいね。

また、塩を加える代わりに炒め物に細かくして加えてみたり、汁物の具にしてみるなどの幅広い使い方も◎
ぜひ、そのまま食べる以外にも、普段の料理に干物を活用してみてはいかがでしょうか?

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