豆なのにフルーツでダイエット効果も⁉普段使いの食品やエスニック料理に使われている「タマリンド」を食べてみた!
こんにちは。変わった食べ方を探すのが好きな、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。
みなさんは、「タマリンド」というフルーツの名前を聞いたことがあるでしょうか?
今回たまたま都内のあるお店で「タマリンド」そのものを発見!怖いもの見たさで手を出してみることに……
この記事では、管理栄養士である筆者が、身近なところにも使われていたり販売されている「タマリンド」についてご紹介します。
また、実際の見た目、味、使い方などについても触れているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
「タマリンド」って?
タマリンドは、アフリカが原産とされるマメ科の植物で、落花生を太く硬くしたような表面がなめらかなサヤに覆われた中に果実が入っています。
果肉は黒っぽい茶色で、中には繊維や種が一緒にくっついています。
ちなみに、サヤはあまり力を入れなくてもパキッと割れやすく、果実の間には少しすき間があります。おそらく、繊維がサヤとつながっているので、振っても音はしないようになっていました。
初めてタマリンドと対面した筆者は、前情報があるにも関わらず見た目で食べるのを躊躇……。あまり食欲をそそる見た目ではなかったからです。
そうはいっても、この先また出会えるかわからない「タマリンド」なので、思い切って口にしてみることに。
すると、干し柿のようなやさしい味の梅干しのような、評判通りの味わいを感じることができたのです。果肉はねっとりとしていますが、意外と食べ終わると後味はさっぱり。個人的には、食後の口直しに向いていると思いました。
「タマリンド」がよく使われている料理や食品は?
タマリンドは、調味料として聞き覚えのあった筆者。調べてみると、タイ、フィリピン、ベトナム料理では酸味漬けとしてよく使われているのだとか。
タイ料理のパッタイという焼きそばのような料理や、魚介スープのトムヤムクンで使われている、ということなので、すでに筆者もどこかで口にしていたことがあったかもしれません。
タマリンドそのものをサヤから取り出して使う、というよりも、ペースト状にしたものを使うことも多いみたいです。タマリンドペーストについては、身近なところではカルディで取り扱っているとの情報も。
ちなみに、タマリンドを食べた後に残る種ですが、なんとこちらも食用として活用されているのです。
とはいってもそのままの形ではなく、一部の成分を抽出したものが安全性の認められた食品添加物(増粘安定剤)として、さまざまな食品に使われています。たとえば、ソース、たれ、ドレッシング、アイスクリーム、ゼリー、飲料など。
「タマリンド」の食べ方や活用方法は?
タマリンドは、インドや東南アジアでは酸味を生かしてスパイスのような使われ方をするのだとか。例えば、カレーやスープに加えて、熱い地域ならではの味を演出するのに役立っているのです。
また、甘味を加えてピクルス、ジャム、シロップ、ジュース、お菓子に使われることも多く、とくにインドやタイにおいては定番のフルーツとしてよく食べられています。
ちなみに、タマリンドの酸味はクエン酸をはじめ、いくつかの成分がもととなっています。それらには、疲労回復や腸内環境を整えたり、糖の吸収を抑えたり脂肪の蓄積を防ぐ効果も期待できるといわれているのです。
忙しい現代人にとって、こういった効果はとてもありがたいですね。
サプリメント代わりに、タマリンドが手軽に利用できるようになると、ダイエットのサポートにも役立つのではないでしょうか。
見つけたらぜひ食べてみて!
コストコで入手したことがある、という声も聞いたので、お店に行けるという方はぜひ一度味見してみてはいかがでしょうか?
なお、タマリンドは品種によって酸味の強さが違います。もしも、酸っぱすぎるタマリンドに当たった場合は、胃腸へ強い刺激となるので食べ過ぎにご注意を!
★この記事を書いたのは・・・管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
小学生女児のママ。食べること・料理をすること・喋ることが好き。講師、食材記事の執筆・監修、食育サイトの栄養相談や献立作成などで活躍中。個人で食育イベントの実施や、YouTubeチャンネルを運営しています。