【野菜漢字クイズ12】「大蒜」と書くのは、どんな野菜?

2021/04/30
  • 管理栄養士&食生活アドバイザー。5歳娘のママ。食と栄養に関する記事執筆、栄養相談をメインに活動中。 もっと見る>>

こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーで、サンキュ!STYLEライターゆかりです。

漢字検定準1級という資格と食の知識を生かして、みなさんに漢字から読み解く野菜の豆知識を紹介します!

さて、【大蒜】と書く野菜とは一体、何でしょう?

ヒント1:主に地中の茎の部分を食べる

【大蒜】は、どこの家庭でも使われる一般的な野菜です。
人によっては野菜のイメージよりも、料理の香りづけやコクを加える効果があるので、調味料に近いイメージがあるかもしれません。

そんな【大蒜】は、秋に植えて春に花を咲かせ、夏前に葉が枯れる頃が収穫期となります。やわらかい葉や花を付ける茎を食べることもありますが、ほとんどが地中の茎部分を食用としています。

生産量が多いのは、世界では中国、国内では青森県が断トツ!
貯蔵が利くので、1年中手に入れることができますよ。

ヒント2:デザイナーフーズ・ピラミッドの頂点

会社組織の構造。
tadamichi/gettyimages

アメリカでは、食べ物と健康の関係についての研究が進んでおり、アメリカ国立がん研究所によって、がん予防に役立つと考えられる約40種類の食材を効果の高い順にピラミッド型で表したものが「デザイナーフーズ・ピラミッド」と呼ばれています。

その中で【大蒜】は、キャベツ、しょうが、大豆などを抜いて、最も予防効果が高い食材に位置付けられているのです。


【大蒜】には、免疫力を高めたり、血行を促進して新陳代謝を活性化させたり、生活習慣病を防ぐ成分がいくつも含まれています。

ヒント3:独特な香りに効果がたくさん

【大蒜】には、におい成分が含まれていて、切ったり、すりおろすと強力なにおいを放ちます。
加熱によって和らげることはできますが、大量に摂ると口臭や体臭に影響することも。

野菜の仲間ですが、メイン食材として使われることは少なく、香味野菜として料理に少量加えられることが多いです。


においが強いほど、抗菌作用が強く、疲労回復効果も高まる【大蒜】。
さて、【大蒜】とは、どんな野菜のことでしょうか?






正解は、「にんにく」でした!


にんにくは、地下茎と呼ばれる地中の茎部分(鱗茎=りんけい)に養分が溜って膨らんだネギの仲間。
同じように鱗茎を食用にする野草の野蒜(のびる)と区別するために、大蒜と書くようになったのだとか。


にんにくの細胞は壊せば壊すほど、においの元となる「アリシン」が増え、疲労回復や糖質をエネルギーに変える働きを持つビタミンB1と体内で結びついて、長時間効果を発揮してくれます。にんにくに含まれる主な有効成分は次の通り。

● アリシン:抗菌作用、免疫力強化。おろしたての生食がおすすめ。(薬味など)
● アホエン:記憶力向上、抗酸化作用。短時間加熱がおすすめ。(炒め物、スープなど)
● スコルジン:血管拡張、血中コレステロール低下作用。高温調理がおすすめ。(揚げ物など)

期待する効果に合わせて、調理方法を工夫してみてくださいね。


ただし、空腹時や胃腸の調子が悪い時に食べたり、一度に大量に摂取すると、刺激が強過ぎて体調不良に繋がる可能性が…
生食は1かけ、加熱済みは3かけ以内を目安にどうぞ!



★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

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