【野菜漢字クイズ4】「玉蜀黍」と書くのは、どんな野菜?
こんにちは。
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかりです。
料理を作ることはもちろん好きですが、それ以上に食べることが大好き!
漢字検定準1級という資格と食の知識を生かして、みなさんに漢字から読み解く野菜の豆知識を紹介します!
さて、「玉蜀黍」と書く野菜とは一体、何でしょう?
ヒント1:世界三大穀物の一つ
穀物とは、でんぷんをほとんどが占める種を食べる農作物のことで、日本を含めた東南アジアでは、米が主食として食べられていますよね。
欧米では、小麦を加工したパンやパスタなどが主食になっています。
米、麦と並ぶ三大穀物の「玉蜀黍」は、【中南米】や【アフリカ東南部】で生産されるとともに、主食として消費されています。
世界的には、食用は5%ほどで、多くは家畜用の飼料に利用されるほか、工業用やとして加工されたり、最近ではバイオマスエタノールという燃料としても利用されています。
ヒント2:お酒の原料にもなる
紀元前5000年頃までには中南米で大規模に栽培されるようになり、マヤ文明やアステカ文明を支えたともいわれています。
当時は主食としてだけでなく、祭事などの宴に使われる神聖なお酒【チチャ】の原料としても使われていました。
ちなみに、現在はアメリカンウィスキーの一種、【バーボン】には「玉蜀黍」が51%以上、原材料として使用しなければいけないと法律で定められています。
日本では、焼酎の原料として「玉蜀黍」が使われた商品もあるのだとか!
(ふるさと納税の返礼品としても、地域の特産品になっていますよ。)
お酒好きな方なら、飲んだことがあるかもしれませんね。
ヒント3:芯から出汁が取れる
日本では、主食とする人は少ない(いない?)ですし、それを使ったお酒に出会う機会も少ないかもしれません。
夏が旬の「玉蜀黍」は、蒸したり茹でてかじりつくのが一般的ですが、最近は甘くて・やわらかくて・ジューシーという、三拍子揃った生食できる品種も増えてきています。
我が家も、今年は家庭菜園で【味来(みらい)】という品種に挑戦し、採れたての美味しさに家族で感動したものです!
加工品として、缶詰や冷凍させたもので1年中味わうことができる「玉蜀黍」。
さて、どんな野菜なのでしょうか?
正解は・・・
「とうもろこし」でした!
今回は、畑の写真で簡単に分かった人もいるのではないでしょうか?
夏が近づくと、ぐんぐん背丈が伸びて、てっぺんに開く花は、まるでススキのような姿をしています。
ジブリアニメのトトロでも、とうもろこしを収穫する様子が出てきたので、お子さんにもなじみのある野菜だと思います。
とうもろこしごはんに芯も一緒に炊き込むと、旨味がランクアップするのも有名ですが、皮やヒゲを煎って、お湯を注いでお茶として飲んだり、コンソメのように出汁を取るという方法もあるんですよ!
とうもろこしは、収穫後からすぐに鮮度が落ちやすくなるので、
◆ できるだけ低温で保存されたもの
◆ 皮が全部向かれていないもの
◆ 切り口が白いもの
こういったポイントを参考に選ぶと◎
たった1日でも、糖度が2%くらい落ちることがあるので、1秒でも早く食べる or 加熱してしまうことを心がけてみてくださいね!
★この記事を書いたのは・・・
管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
4歳女の子のママ。保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。