なるほど!使って分かった100均の米とぎ器

2020/01/22
  • オウチゴハン研究家・ごはんがすすむおいしいおかずのレシピや旬の食材の楽しみかたなど紹介します。もっと見る>>

こんにちは!サンキュ!STYLEライター オウチゴハン研究家のはっとりみどりです。
これまで飲食店のメニュー開発や食品メーカーのレシピ企画をしてきた調理師です。

今は主婦として毎日ご飯を作っていますが、100円均一に行くとついつい気になるのがキッチングッズ。欠かせない定番のキッチンアイテムはもちろん、どうやって使うのか興味深々の新作グッズもずらり。

今回紹介する100円均一グッズは「なるほど米とぎ」
その名の通り米とぎに使用するものです。米を研ぐためのグッズの存在は知っていたものの、正直、米とぎは手でできるしな.....と、これまではスルーしてきた商品。

しかし、年齢を重ねて冬の手荒れが厳しくなった今、はじめて使って、便利かも!と感じたグッズ。

100円均一の米とぎ器って何?

構造は?

今回使用した商品はコチラ!

先端はポリエチレン(合成樹脂の一種)で、立体的な花びらのような形状。この部分で米を研ぎます。本体部分の固くて軽い、ポリプロピレン(プラスティック素材)に比べて、ややソフトな素材です。

取り外しが可能な構造なので、中の空洞部分の洗浄もしやすく衛生的!

米とぎ器使い方

説明書によると、初回は米が浸る程度の水を入れ、米とぎ器で手早く数回かき回してすすぎ、水をきった状態で米とぎ器で30回混ぜ、ふたたび水ですすぐことを3回繰り返し、最後はすすぎと水きりを2回。水がほぼ透明になったら米とぎは完了とのことです。

ちなみに、写真は2合分。この米とぎ器は、最大5合分の米に対応できるそうです。

実際に使ってみた!

1回目は数回かき回すだけですご〜く濁ります。初回の濁った水はチリやホコリ、雑味があるので、米が吸水する前に素早く取り替えることが大切です!

ちなみに、通常手で研ぐ時には、手についた米を戻すロスタイムがありますが、この米とぎ器はツルッとしているので米がくっつかない!スピーディーに米とぎできるのは◎

米とぎ器本体にフチがあるのでボウルに当てれば、米をこぼさずに水切りができる仕組みです。ただ、しっかり密着させないと米がだだ漏れ大惨事に! 凹凸のカーブがあるので密着させやすい構造になっていますが、意識的に行う必要があります。

ぐるぐると30回程度かき回すだけなので、迷うことなく米とぎができちゃいます!

最近の米は精米の技術も向上しているので軽めに洗う程度でOK。ガシガシと力任せに研ぐと、米が割れてしまいます。米とぎの力加減に悩む方には米とぎ器はもってこいかもしれません!

『なるほど米とぎ』を使って炊いてみたご飯がコチラ!米粒の割れや欠けがなく炊けました!

ちなみに、米の水はどれくらい透明になるまで取り替えればいいの?という悩みありませんか? 透明の水になればなるほど、スッキリし雑味のないご飯になりますが、やや白濁した水(米ぬかが少し残った状態)で炊いても、米の香りとコクを含んだご飯で個人的には好きです。

米とぎ器を実際に使って感じたこと

まず、水に手を浸けずに米とぎができるので、手にやさしい!冬の手荒れやあかぎれで悩む時や、うっかり指を切ってしまった時など、手への負担を減らすだけでなく、衛生面でも安心ですね。つけ爪やネイルをしている方にも便利だと思います。

商品名が「なるほど 米とぎ」なのですが、実際に使うと、なるほど.....と感じる使い心地。
冷た〜い水での米とぎは、意外としんどかったのに、なぜ、今までかたくなに、使わなかったのか(笑)100円で日常のストレスから解放されるなら、お買い得です。

かさばるから置き場に困るという場合は、フックかけもできます!ちなみに、私はよく使うキッチングッズは取りやすい場所に引っ掛けて使っています。

余談ですが.......

寒い冬、米とぎするのはしんどくて、湯を使いたい気持ちになりませんか? じつは、湯は水に比べ、米の吸水のスピードが早くなるため米とぎには不向き。また温度が高いと米を炊く前にふやけてしまうため食感もイマイチな炊き上がりになってしまいます。

そのため、米とぎの時も冷たい水を使うことがおいしいご飯の下準備。米とぎグッズは、寒い冬の米とぎをラクに乗り切るアイテムといえますね!

ちなみに炊飯前の浸水時に氷を入れ冷水するとゆっくり浸水し、米の芯までまんべんなく吸水するため、ふっくらつややかなご飯に仕上がります!浸水時間の理想は夏は30分、冬は1〜2時間程度。氷の量は1合に対して2個程度。氷の分、水は少し減らして炊飯してください。

さらに余談ですが、米のとぎ汁は野菜の下ゆでに使用できます。米のとぎ汁で大根やタケノコを煮ればアク抜きができるのは昔ながらの知恵ですね。ただし、1回目のとぎ汁は小さなホコリや汚れを含むため2回目以降のとぎ汁を使ってください。

◆記事を書いたのは・・・服部みどり(オウチゴハン研究家)。簡単でおいしい料理のレシピ提案や旬の食材の調理法など提案しています。

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