なんでも自分と結びつけない【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】
- 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>
こんにちは。40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。24歳と20歳、二人の娘の子育て経験と、カウンセラーとして心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通じて感じたことを書いております。
「なぜか怒鳴られる」の巻
入り口が数か所ある駐車場での出来事。別の入り口から、私より先に車が入ってきました。その車が駐車するのを待って移動しようと思っていると、車の窓が開き、運転手が何やら怒鳴っています。しかも、しかめ面。こちらも窓を開けると『邪魔なんだよどけ!』と。「どういうこと?」と思っていたら、その方は、駐車場を通り抜けたかった様子。それなのに、出たい方向からやってきた我が家の車は邪魔なわけです。
新しい術を得て 腹が立たなくなる
以前の私だったら、「なんで怒鳴られなきゃいけないの?」「私が悪い?」と腹を立てていたと思います。でも今は、そういう人も居るか……と思うだけではなく、もう一つ、新しい術(すべ)を身につけました。それは、相手の不機嫌の理由を、自分に結び付けないことです。これが、とっても楽なのです。
相手には 見えない事情がある
こうしてたまたま出会う方たちには、こちらに理解できない考えがあります。見えない心や出来事があるのです。私はその時、こう考えました。『あのおじさま、奥さんとケンカ中なのかも』。妄想でも、なんだかくすっと笑えます。『会社で言われたくないことでも言われちゃった?』『トラブルでお急ぎかな』。……そう考えると、優しい気持ちにもなりますし、ご機嫌斜めでも仕方がないと思えてくるから不思議です。
相手の機嫌に振り回されない・巻き込まれない
家でも同じです。夫や子どもたちの不機嫌を、そのたびに自分と結び付けない方が、気持ち的には楽チンなのです。彼らには彼らの体調があり、ホルモンバランス、気がかりなことがあります。同じように私にもあります。「今日はご機嫌が冴えないのね」「お疲れのご様子」「触らぬ神に祟りなし」という感じです。相手の機嫌に振り回されず、巻き込まれず、自分はご機嫌で過ごすのです。
この記事を書いたのは……若松美穂
心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。