空を見上げるアジアの女子高生。

違う環境にいる人の考えも聞いてみる【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2021/02/25
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 こんにちは。40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。24歳と20歳、二人の娘の子育て経験と、カウンセラーとして心の勉強から学んだこと、お客様とのお話を通じて感じたことを書いております。

地域ごとの傾向やこだわりはある

 

私は全国各地で「お茶会」という名のお話し会を開催してきました(現在はさいたまでのみ、行っております)。基本全国どこででも、妻や母の悩み・困る内容に変わりはないのですが、傾向やこだわりという意味では、地域それぞれに特徴があったように感じます。特に東北では(私がお話をうかがった範囲では)、お子さんたちに対して『~すべき』という考えが、他の地域よりも強かったような気がします。公立に進むべき・努力し続けるべき・学校で評価されるよう過ごすべき……など。



真っただ中にいると見えないことがある

 

ある時東北で、ひと組の親子さんと話す機会がありました。学校や先生・ママ友やお友だちから言われたことをベースに導き出した、彼らの“この方が良い”は、一つの考え方として理解できました。その上で、学費や学校選択について、別の場所に住む私たちはこう考えるよとお伝えしました。娘もおりましたので、彼女も「私は」と自分の感覚を伝えて……。するとお二人が顔を見合わせて言いました。「あれ?私たちが聴いてきたこと全然違う」。


アジアの親と娘
miya227/gettyimages

選択肢を増やすと見えてくることがある

 

 どちらが正しいとか間違っているではないのです。ただ、『それしかない』と思って選択するのと、A・B・Cの中から選ぶ、さらにはD・Eまで加わって広い中から選択するのでは、自分の考えの幅が広がり、考慮すること・気にしなくていいことが見えてくると思うのです。色々な話や意見を聴いたとしても、最後に自分のことを決めるのは、その方自身です。「それでも私はこうしたい」「こうする」のであれば、それがいいのですよね。

考えが偏っていないか疑問を持ってみる

 

  ただもしかしたら、固定観念にしばられている、同じ考え方の人の中で考えが偏りがち、知識不足、今現在だけ(ex:今周囲にいる人からの評価)に目が向き、少し先までは考えに入ってないないという場合もあるかもしれません。時に、違う環境に居る人の話を聴き参考にしてみたら、新たな発見があるのかもしれません。
 ちなみに私は、横並びの同じ学年のママ友より、経験者である先輩ママ(さらにそのお知り合いの話)や、わが子より先を行く、子どもの先輩たちの経験談はとても参考になりました。



この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。


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