『素直』という特技【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】
- 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>
40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。若い頃には感じなかったこと・わからなかった気づきを書いております。
【物覚えの速さは 若いからだけではない】
私の母は、趣味で着付けを教えています。初めは私のお友だちつながりで、さらにそのお友だちが仲間を集めて下さって……と、学びに来てくださるので、母も得意分野を生かすことができるだけではなく、皆さんに元気をもらっているようです。
ある日、これまで通っていた方の、お子さんたち(大学生)が学びに来ました。とにかく覚えが早いというので、拝見させてもらうことに……。覚えが早いのは、若い脳と体力が一番の理由ではあるのでしょうけれど、それだけではないよう感じました。
何より『素直』。
この先がわからない、迷ってしまった……となったら、「質問するのが恥ずかしい」「覚えていないと思われていたら嫌だな」、「ああでもないこうでもない」とこねくり回さず、「この先はどうでしたか?」とすぐに訊く。教えてもらったら、「ハイ」「なるほど」「そうだった」と、言われた通りにやってみるのです。
【上手になるコツは素直に聴くということ】
教えてくれる人が年配者で、知らないことを教えてくれているからじゃない?と思う方もいるかもしれません。ただ、そうとばかりは言えないのです。なぜならお一人はすでに、別なところで学んだ経験がありました。「知っています」「以前のところでは……」と言っても、おかしくはない。それでも、新たな場所では新たな方法を試していました。
彼女たちの前で、「素直に聴くって、上手になるコツなのかもしれないね」と言うと、母が言います。そうね、年齢を重ねると『自分流』でやりたいという気持ちが生まれて、取り入れるまで時間がかかることがあるのよね。それから、他の人と比べて『私にはできない』……も言ってしまうと、しないと言っているようなものだから、なかなかできないかもしれないわ。
何かを始める・学ぶ・知ろうとする時、その人の気持ちが素直であること、柔軟であることは大切なことなのかもしれません。
この記事を書いたのは……若松美穂
【心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイスト】として活動。
対面に加え、ZOOMで全国の方と心理学講座・お話聴きます・カラーセラピーを開催中。
「お茶会」という名の全国でのおしゃべり会はお休み中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てにひと段落した今だからこその情報を発信しています。