大人の娘は、高齢の母親をなだめ、共感を感じて手を握る

家族とは時に辛いもの【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2021/03/22
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 

40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。若い頃には感じなかったこと・わからなかった気づきを書いております。

【家族って辛い……の言葉に共感】



 以前友人と電話をしていたときのこと。「家族って、辛い時があるよね~」と友人。「ね~、そうだよね。うん、わかる。わかるよ!」。私も何度もうなずきました。まだ子どもが小さかった30代の時には、家族が同じ方向を向いて、楽しい時間も多かったのですけれど、その後、年齢や結婚年数を重ねていくと、多くのご夫婦は、どこかで立ち止まる時が来るのだなと感じます。



【夫婦で見えてくること・家族でも異なる意見がある】



 夫婦それぞれに、お互いの苦手なところが見えてくる(しかもそこ、結婚する時には、良いと思っていた部分だったりして……汗)。知らなかった、そんな人だとは思わなかったもある。金銭的なこと、自分たちの親や親戚のことで意見が食い違う。ふと将来に目を向けると、私(たち)、このままでいいの?と疑問が湧く。子どもたちも成長しますから、人生の選択が増え、その都度、家族それぞれの意見が異なりぶつかることもあります。



引数を持つアジア カップル
Rawpixel/gettyimages

【家族ゆえ……】



 例えば家族と同じことをするのでも、お隣のおじさん・おばさんがするのなら、気にならないこと。他の家の子なら、「あら、大変」「仕方がないのでは?」で済ませることができることも、自らの家族に関しては、そうは行かないものです。愛情やこだわり、心配・不安・その方なりの言い分・方針など、関係することがたくさんありますものね。



【知っておくだけで 湧く力】



 だから何という結論もないのですが、「家族とは、時に辛いもの。辛い存在になり得る」と知っておくだけで、少し違うのかな……と。

自分だけだと思うと辛いことも、私だけではないという思いから、共感や安心感が生まれる。どこかで誰かが、色々とありつつ暮らしているのだから、私もがんばろうと思うことのできる場合もあります。友人たちや皆さんのお話を伺い、自分を鼓舞する力が湧いてくることが、私にはあります。





美しい魅力的なアジアの女性の新鮮さは幸せと自宅からラップトップコーヒーワークで働いて陽気な朝笑顔、庭の景色を楽しむ、窓の明るい庭の背景を持つアジアの若い女性
whyframestudio/gettyimages




この記事を書いたのは……若松美穂
【心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイスト】として活動。
対面に加え、ZOOMで全国の方と心理学講座・お話聴きます・カラーセラピーを開催中。
好評だった「お茶会」という名の全国でのおしゃべり会はお休み中。
大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てにひと段落した今だからこその情報を発信しています。

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