「期待しない」が自分を楽にする【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】
- 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>
こんにちは。40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。24歳と20歳の子育て・自らの経験と、カウンセラーとして学んだこと、お客様とのお話を通じて感じたことを書いております。
【悪天候でもなすすべなし】
東北にいたある日のこと、かなり雪が降っていたのですが、ずぼらな私は傘を持っておらず……。以前旅先で、「予報が出ているのに、傘ももたないなんて信じられない」と友人に言われたのに、いつものごとく「荷物が増えるよりはマシ」と思っていたのです。
キャリーバッグを持ち、雪が積もった道を歩くのは大変です。温かい埼玉に慣れた私にとっては、寒さもキツイ。ただ、「キシッ・サクッ」と雪を踏む感覚や、顔に降りかかる雪は、東北育ちの私には久々で、懐かしい感じもしました。
【可能性があるから期待する】
ふと、不思議な感覚に。
もしここが今も地元で、家族の誰かが迎えに来ることができる状況だとしたら、私は勝手に「こんな日に、なぜ、私は一人でここを歩いているの?」と、何もしてくれない家族に、勝手にモヤモヤしていたかもしれません。でもそこは、家から離れた場所。タクシーもない。宿泊場所までは、歩くしか方法がありません。
【怒りの原因は期待の大きさにある!?】
そこで思ったのです。期待をしない・できない状況って、案外悪くないなのだと。誰かのせいにできませんもの。
皆さんのお話を伺っていると、怒りが湧く原因は様々ですが、誰かへの『こうして欲しい・して欲しくない』の期待や願望が大きくて(大きすぎて)、それが満たされないことから、腹立ちが生まれることが多くあるのだと教えていただきます。
【期待を減らすと楽になることもある】
子どもの成績、夫からの優しさ、親や親戚からの思いやり、友人や職場の人からの気遣い。期待をし、自分の思い通りにならないから腹が立つ。憤る。
でも、「もともとない」と思っていて、予想外に良いことやプラスがあったら、嬉しいと感じる。『ありがとう』と思うこともあるのかもしれません。周囲への高い期待値を、自分で下げる・減らすだけで、腹が立たない、気持ちが楽になることってあるものです。
この記事を書いたのは……若松美穂
心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。