「二月の勝者」を見て思うこと…。中学受験、子どもの意欲と親の覚悟。

2021/11/21
  • ハンドメイドとビールをこよなく愛する専業主婦。認知症・防災の資格を持つ元PTA会長。もっと見る>>

こんにちは!
サンキュー!STYLEライター、mimikoです。
「二月の勝者」を見て心が落ち着かない私…。中学受験って人生のわかれ道ですよね、子どもにとっても親にとっても。いまそれを実感しています。頑張れ、受験生。
今年の1月に、6年前の中学受験について記事を書きました。その時に書ききれなかった想い、お話しします。お付き合いください。

中学受験あるある

ある日、学校から帰ってきた娘が「中学受験がそんなにエライのか!」とプリプリ怒りながら私に言いました。話を聞いてみると一人の男子から「オレは通知表に5が12個あるんだぜー。頭いいから塾だって行ってるし、受験して私立中学に行くんだ。お前、5何個ある?」と言われたと。娘は体育以外は5だったので、数えたことがなく答えられなかったのですが、それを成績が悪いと勘違いされ馬鹿にされたようです。で、悔しくて仕方がないというわけです。
受験生にこうした言動はよくあることだし、塾を理由に掃除をサボったり雑用を誰かに押し付けたりすることもありがちです。でもこれはあまり良くないですよね。もし中学受験がその子の人格形成に悪影響なのだとしたら、受験はやめた方がいい気がします。そういう子は親よりいい大学や学歴を手に入れたら、とたんに親を見下しそうですもの。そうなったら悲しいじゃないですか。中学受験は向き不向きがあると思うし、その見極めは大切ですよね。

批判的な娘が中学受験を決意!無謀な挑戦

長女が中学生だったときのこと。長女は成績は良かったのですが、やはり受験には専門家のアドバイスが必要だろうと考え、塾に入れることにしました。人と争うのが苦手な娘のために、同級生がいないちょっと離れた塾を選びました。中二の終わりのことです。その塾から、姉妹割引で授業料が無料(国語・算数)なので、妹さんも一緒に通いませんか?と言われました。次女にその話しをしてパンフレットを見せると「こっちも無料なの?」と受験コースを指差しました。「中学受験に興味あるの?」「…今からじゃあ間に合わないよね」私は自信を持って答えました。「間に合うよ。だってママ、6年の4月から塾に行って合格したもの。甘くはないけどね」私は負けず嫌いで人一倍勉強をしたのは事実だったのでその経験と、落ちた子の話しもしました。つまりは受験にはそれなりの覚悟が必要だと伝えたのです。それでも娘は「中学受験、挑戦したい!」と言いました。娘を突き動かしたのはあのときの思いでした。"そんなに中学受験がエライのか"まずは自分が確かめてみよう、そして見返してやる。娘もまた負けず嫌いなんです。親子ですね笑。
翌日、娘の覚悟を受け、塾に姉妹W受験の意思を伝えました。もう先生口あんぐり笑当たり前ですよね。今考えても本当に無謀な挑戦だったと思います。受け入れてくれた塾長には感謝しかありません。こうして長女より一足先に、次女は2月6日から塾に通うことになりました。ただし、夏休みまでやってみて見込みがないと思ったら受験は諦める、という条件つきでした。

実はこんなこともあろうかと…

私自身が中学受験の経験者ということもあり、娘二人に中学受験を考えたことがありました。しかし転勤族だった私たちには少々ハードルが高く、小学生での受験は難しいと思っていました。長女小2、次女年中のときに東京に転勤になり、家を買って定住を決めたのがその翌年のこと。色々思うところもあり、長女の受験は先延ばしにしました。ただそのときに情報だけはと思い、私立中学について調べました。合格した方の話などを聞き、行かせるならばここだなと密かに考えたのがある中高一貫の女子校でした。次女が中学受験を決めたとき、真っ先にこの学校が頭に浮かびました。その他、姉妹で一緒に受験できる私立もピックアップ、すぐに志望校を決めました。もちろんこの時点では仮ですが。これは塾側も驚き、この親子本気だ…と思ってもらえ、その後全力で力になってくれました。
やはり準備はしておくものですね。たとえそれがムダになったとしても。受験って人生の別れ道なところがあるじゃないですか。子どもの幸せを願って色々な選択肢を考えておくのが親の愛情、私はそう思います。

とにかくやるしかない!

塾では6年生と同じ授業を受けます。5年生までの勉強は自分でなんとかしなければいけません。私はまず参考書を1つに絞り、それを繰り返すことで学力を身に付けさせようと考えました。ネットで念入りに調べ、それを本屋に行き実際に見るなどして慎重に選びました。それから本人に中身を見てもらい、難しくないかを確認して購入しました。参考書は難しすぎると先に進めません。まずはざっくりで良いので受験範囲を網羅することが大切です。なにせ時間がないのだから、もたつくわけにはいきません。
当面の目標は8月下旬の模試。ここである程度の結果を出さなければ受験はキッパリ諦める、そう塾の先生と決めていました。ところが娘は7月末の模試でまずまずの結果を出したのです。塾の先生は驚きと同時に、これは行けると思ったそうです。娘は9月以降も受験クラスに残ることになり、他の6年生と一緒に受験を目指すことになりました。
注目すべきは、ここで参考書を増やしたり変えたりせず、最後まで一冊の参考書を繰り返しやり続けたことです。社会などは4〜5回繰り返したと思います。しっかり身に付けることが合格への近道だと考えたからです。焦りは禁物!ですね。

リビング勉強法

中学・高校同時受験、ならば一緒に勉強しようではないか!ということで、ダイニングテーブルは2人の勉強机と化しました。シャーペンの芯と消しカスで黒くなるのを避けるため、ビニールのテーブルクロスを買って敷きました。つきっきりで勉強を見るというよりも、私が計画を立ててその通りにこなしていく、そんな感じでした。コツコツやり着実に実力を上げていく作戦です。当時の勉強スケジュール表が残っていないのが残念。かなりの大作です、あれ笑。
食事はリビングにキャンプ用テーブルとイスを出して食べていました。赤いギンガムチェックのテーブルクロスを掛けて華やかさを演出、これを約1年続けました。合格発表もこのキャンプ用テーブルで食事をしながら見ました。そして合格の次の日、久々にダイニングテーブルで食事をしたのですが、あ〜終わったんだ…、と感慨深いものがありましたね。お疲れ様とありがとうとおめでとう、この言葉がテーブルの上を行き交いました。家族4人、本当によく頑張った!

番外編:娘の想い…先生に届け

中学受験から6年、今年次女が大学合格を決めたときに6年ぶりに連絡をした人がいます。それは、小学校6年の担任の先生です。
娘は小5まで何度も中学受験はしないのか、と聞かれていました。塾にも行ってないしその予定は全くありません、と答えていました。6年のクラス替えでは、受験生はベテラン先生のクラスに集められます。この年は2人のベテラン先生の元に受験生が振り分けられました。私の娘はというと、初めて6年を持つ若い男の先生のクラスになりました。これは前年度の担任(学年主任)が慌てまして!先生からしたら、何度も確認したじゃないですか〜、ですよね。受験の調査書ってベテラン先生でも緊張するみたいですね…ごめんね先生。でもこのとき、この受験は失敗もあり得るので誰にもはなしていないこと、楽しいクラスでよかったと思っていること、経験がないことは気にしていないことを伝えました。そして、やります!調査書はベテラン先生2人に助けてもらいながら書きます!となりました。娘は小学校最後の年をこの先生の元、のびのびと楽しく過ごしました。受験前日まで朝バスケに参加していましたしね。学校にいるときは受験のことは気にせず、直前までいつも通りに過ごせたことが良い結果をもたらしたと今でも思っています。なによりこの1年たくさんの楽しい思い出ができたことは、娘にとっても宝物になったのではないかな、と思います。
娘はこの元担任の先生に「6年前の頑張りが今につながったのだと思います。あのとき頑張ってよかったです」と大学合格を報告しました。はじめての卒業生がこんな報告をしてくれるなんて、先生も涙ものですよね、きっと。
よく受験対応のしっかりした先生が担任じゃないと困ります!なんて話しを聞きますが…そうでもないですよ笑、という話しでした。

最後に…

中学受験は本人のやる気が重要です。意欲さえあれば、私や娘のように1年で志望校に合格することができます。なんとなくでは続きませんし、結果も出ません。塾側からしたらもう少し早く来て欲しかったというところでしょうが、やる気になったときが始めどき!だと思います。
中学受験まで約2ヶ月。がんばれ、受験生!負けるな、受験生!きっと6年後の君が応援してるよ!

記事を書いたのは・・・mimiko
ハンドメイド・パン大好き。夢はアボカド農園。カメラマンに憧れるも外出嫌い。陽気な引きこもり主婦!好きな物を好きなだけ紹介しつつ、親の認知症問題など幅広く記事をupしてきます。
次回もお楽しみに〜!

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