貧血が気になる方必見!鉄の上手な摂り方
サンキュ!STYLEライター 食品保健指導士のmaikoです。
女性に多く見られる、貧血。
貧血によって、なんだか体がだるい、元気が出ない、顔色が悪い、肌荒れ、など・・・・様々な症状を抱えている方がいらっしゃると思います。
貧血予防に効果的な成分といえば、鉄。今回は、効率よく鉄を摂取する方法をご紹介します。
貧血予防に効果的な鉄について
鉄不足の現状
貧血予防に効果的な鉄。しかし、日本人の成人女性は深刻な鉄不足状態にあります。
上記は、厚生労働省が令和元年に調査した結果をもとにグラフ化したものです。
成人女性1日あたりの鉄必要量(月経ありの場合)は1日約10.5mgに対し、20代~40代は1日約4mgの鉄が不足しています。
毎日4mg不足となると、単純計算で1カ月に約120mgの鉄不足といえます。
この不足分4mgを単品食材で摂取しようとすると、牛ヒレ肉約160g分(食品成分データベースより)になります。毎日、牛ヒレ肉を160g食べるのは大変ですよね。
様々な食材から、鉄を上手に摂取する事が貧血予防のポイントになります。
鉄の種類
食品に含まれる鉄は、実は2種類あります。ヘム鉄 (動物性食品)と 非ヘム鉄(植物性食品) です。
ヘム鉄は非ヘム鉄よりも、体への吸収率が5~6倍ほど高いといわれています。
食品から鉄を摂取する場合、野菜や豆類よりもお肉・魚・内臓系(レバーなど)から摂取する方が効率的です。
ヘム鉄、非ヘム鉄を含む食品
●ヘム鉄
肉類(牛肉・豚肉・鶏肉など),レバー,魚類(カツオ・いわし・ワカサギ など),貝類(アサリ・はまぐり など)
●非ヘム鉄
卵,豆類(大豆・小豆 など),緑黄色野菜(ホウレン草・小松菜・春菊 など),海藻類(ひじき・わかめ・海苔・もずく など)
体への吸収率が低い非ヘム鉄でですが、タンパク質やビタミンC 等と一緒に摂取すると、体内への吸収率が上がります。
お肉やレバーが苦手という方は、野菜や豆類と一緒に果物や卵を摂るといいですよ。
鉄の上手な摂取方法
鉄が摂れる献立
普段の食事で鉄を上手に摂取するために、オススメの献立を紹介します。
●ホウレン草の卵とじ
●ワカサギの南蛮漬け
●あさりバター
●レバニラ炒め
●ポテトサラダ(材料に、卵・ジャガイモ・人参・シーチキン・リンゴを使用)
●鶏むね肉のソテー(レモンソース和え)
など
食事で補えない時はサプリを摂取
忙しくて献立を考える余裕がない。という方は、サプリを上手に摂り入れるのも効率的です。
その際、ヘム鉄・葉酸・ビタミンB12が一緒に配合されたものを選ぶといいですよ。
薬局などで成分をしっかり見て購入する事をオススメします。
記事を書いたのは...maiko
食品保健指導士としてメディア等で活躍中。
毎日を笑顔で過ごせるよう、食品や機能性食品の商品開発で培った知識と経験を基に、食と健康について情報を発信していきます。