フルーツのプロが教える!さくらんぼの保存にはキッチンペーパーを使うのが正解!

2022/07/05
  • 野菜ソムリエプロ・管理栄養士・1児のママ。野菜・果物の「選び方」「保存方法」「簡単レシピ」をご紹介。 もっと見る>>

野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。

夏が近づくと、さくらんぼが店頭に並びますよね。せっかく買ってきたものの、保存しておいたら傷んでしまっていた経験はありませんか?

今回は、さくらんぼの保存方法をご紹介します。

さくらんぼは水分が苦手です!

スーパーなどで売られているさくらんぼは、パックに入っていることがほとんど。この状態だと、持ち帰ってくるまでの間や、保存中の温度変化でパックの中に結露ができます。

底の部分を見ると、パックに触れているさくらんぼに水分がついていることがあります。
水分が付着していると、そこからカビが生えたり、ぶよぶよになっったりしまう原因に。

さくらんぼは、栽培中に雨にあたると実が割れる(裂果)ほどデリケートなフルーツ。夏場に雨の少ない東北地方が主産地となるのもその理由からなのです。

洗わずにキッチンペーパーを使って保存する

水分が苦手なさくらんぼを保存するには、洗ってから保存するのはNGです。洗うときの水によっても実が割れる恐れがあることと、残った水分を拭き取るのがむずかしいため、洗うのは食べる直前にしましょう。

保存の際は、洗わずにキッチンペーパーを使います。
余計な水分をつけないようになるだけでなく、さくらんぼがパックに直接触れなくなり、クッション効果もあります。

キッチンペーパーを使った保存方法

(1) さくらんぼをパックからだし、底にキッチンペーパーを敷いてから、重ならないように戻していれる。

(2) キッチンペーパーで蓋をして、パックの蓋をしめる。

パックを横から見ると、上下に入れたキッチンペーパーが緩衝材の役割を果たしてくれています。

基本は常温保存でOK

さくらんぼは冷蔵庫で保存しているかたが多いかもしれませんね。さくらんぼは温度変化そのものもダメージを与えてしまします。また、冷蔵庫の開け閉めで起こる温度変化によっても結露が生じて水分がつく原因に。
常温販売されていることが多いさくらんぼは、家での保存も常温でOKです。

ご紹介したようにキッチンペーパーを使って、暑すぎたりエアコンの風が直接あたったりするような場所は避け、常温で保存しましょう。

ただし、冷蔵で売られていた場合には、冷蔵庫で保存するようにします。

上手に保存して旬のフルーツを楽しもう

贈答品としても選ばれることのあるフルーツなので、デイリーで楽しめるお値段ではないかもしません。だからこそ、おいしい状態で保存しておきたいですよね。

キッチンペーパーを活用して基本は常温保存、洗うのは食べる直前に。このポイントを押さえて、旬のさくらんぼを楽しみましょう。


◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ) 野菜ソムリエプロ/管理栄養士
野菜・果物をおいしく食べて、キレイに健康に!
食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などの勤務を経て、現在は2歳の男の子の育児をしながら、WEBサイトやSNSで野菜・果物の情報を発信。セミナー講師としても活動している。

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