夏野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」と「カポナータ」のちがいって??
野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
「ラタトゥイユ」と「カポナータ」は、使う野菜も見た目もよく似ていますが、そのちがいをご存知ですか?
夏野菜をたっぷり使うこの2つの料理のちがいについてご紹介します。
ラタトゥイユとは?
ラタトゥイユはフランス発祥の煮込み料理。
ズッキーニ、ナス、たまねぎ、パプリカなどの野菜をトマトソースで炒め煮にします。
フランス語の「トゥイエ(touiller)」は「混ぜる」という意味。鍋で野菜を混ぜながらトマトソースで煮込み、ハーブをほんのり効かせるのが特徴です。
カポナータとは?
カポナータはイタリア発祥の煮込み料理。
ラタトゥイユと同じように、ズッキーニ、ナス、たまねぎ、パプリカなどの野菜を使いますが、セロリやオリーブなど香りのしっかりした具材を加えるのが定番で、トマトはソースではなくフレッシュのものを具材として使います。
また、味付けには砂糖でコクを出し、しっかりとビネガーを効かせるのが特徴です。
夏野菜をたっぷり食べられる煮込み料理
フランス発祥のラタトゥイユと、イタリア発祥のカポナータ。
よく似た料理ですが、発祥のちがいを知ると、使う具材や味付けに、それぞれの地域の特徴があらわれているのがよく分かりますよね。
どちらも夏野菜がたっぷりで、つくりおきにもおすすめ。ハーブやビネガーが効いた味付けは、暑い日でもしっかり食べられます。
そのままはもちろん、肉料理や魚料理のソースにしたり、パスタやそうめんの具材にしたりなど、アレンジも自在。
ラタトゥイユとカポナータの特徴やちがいを知ったうえで、残りの夏も野菜をおいしく楽しんでくださいね。
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ) 野菜ソムリエプロ/管理栄養士
野菜・果物をおいしく食べて、キレイに健康に!
食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などの勤務を経て、現在は2歳の男の子の育児をしながら、WEBサイトやSNSで野菜・果物の情報を発信。セミナー講師としても活動している。