知っておきたい!1日に必要な緑黄色野菜の摂取量
野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
1日に必要とされている野菜の量は350g。この数字は聞き慣れてきていることでしょう。
では、そのうち緑黄色野菜はどのくらいの量が目標かご存知でしょうか?
野菜は「緑黄色野菜」と「その他の野菜」に分けられる
まず野菜は「緑黄色野菜」と「その他の野菜」に分けられます。
その指標となるのが、β-カロテンの含有量。
β-カロテンは野菜に含まれる色素成分でもあり、色の濃い野菜に多く含まれています。
可食部100g当たりに含まれるβ-カロテン量が600μg以上が「緑黄色野菜」、600μg未満が「その他の野菜」に分類されます。
1日の摂取目標量は?
緑黄色野菜の1日の摂取目標量は、野菜350gのうち120g。残りの230gがその他の野菜です。
「緑黄色野菜:その他の野菜=1:2」と覚えるといいですね。
色の濃い緑黄色野菜を意識的に取り入れると、料理の彩りもよくなるので見た目のバランスも整いますよ。
代表的な緑黄色野菜は?
緑・赤・橙などの色が濃い野菜が緑黄色野菜です。
代表的な野菜は、にんじん・ほうれんそう・かぼちゃなど。
他にも、大根の葉や長ねぎの緑の部分なども緑黄色野菜ですので、捨てずに食べるようにしましょう。
きゅうりやなすは、外側は色が濃いですが内側は色がうすいため、β-カロテン量は少なく緑黄色野菜ではありません。
外観だけでなく、切った中の色も含めて見てくださいね。
一部例外も
トマト(大玉)とピーマン(緑)は、β-カロテン量が600μgに満たない野菜ですが、食べる回数や量が多いことから、緑黄色野菜に分類されています。
<可食部100g当たりのβ-カロテン量>
・トマト(大玉) 540μg
・ピーマン(緑) 400μg
※出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
β-カロテン含有量TOP5(野菜類)
<可食部100g当たり>
1位:とうがらし(乾燥) 14000μg
2位:にんじん(根・冷凍・油いため) 11000μg
2位:しそ(葉・生) 11000μg
4位:モロヘイヤ(生) 10000μg
4位:にんじん(根・冷凍・ゆで) 10000μg
※出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
緑黄色野菜の食べる量を意識してみよう
健康や美容のために、野菜を意識的に食べるようにしているかたは多いですよね。
野菜の1日の摂取目標量は350g。そのうち、緑黄色野菜は120gが目標量です。
ただ野菜をたくさん摂ろうとするだけでなく、そのバランスがとても大切なのです。
緑黄色野菜の量を意識してみると、自然と栄養バランスが整って、料理の彩りも良くなくなりますよ。
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ) 野菜ソムリエプロ/管理栄養士
“野菜はもっと簡単にずっとおいしくなる”〜ちょっと知っているだけで野菜果物への意識が変わる〜
食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などに従事したのち独立。法人向けのレシピ開発を行うほか、WEBサイトやSNSで野菜・果物の情報を発信。セミナー講師としても活動している。3歳男の子のママ。