今さら聞けない「ケール」ってどんな野菜!?どうやって食べる!?

2021/03/10
  • 野菜ソムリエプロ・管理栄養士・1児のママ。野菜・果物の「選び方」「保存方法」「簡単レシピ」をご紹介。 もっと見る>>

野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。

皆さん「ケール」ってご存知ですか??そう、青汁の原料として知られているケールです。
最近は、野菜売場や青果店でも売られていることがありますよね。

「身体に良さそう」「おしゃれな人が食べてそう」というイメージはあると思いますが、どんな野菜でどうやって食べるのかが分からずに、手に取れないという方も多いのではないでしょうか。

今回はこの「ケール」について解説します。

ケールとは

ケールは、キャベツやブロッコリーと同じアブラナ科の野菜で地中海が原産。結球しない葉キャベツと言うのが分かりやすいかと思います。
その栄養価の高さから「野菜の王様」とも呼ばれ、青汁の原料としても使われています。

種類

ケールは大きく3つの系統に分類されます。

コラードケール

とても大きくなる品種で、高さは2mほどにまで育ちます。葉は円形でシワがなく、付け根付に大きな切れ込みがあるのが特徴。ブロッコリーの葉やキャベツの外葉に似たような見た目です。
青汁の原料として使われている品種です。

カーリーケール

葉に細かく切れ込みが入っていて、カールしているのが特徴。ケールの中でも苦味が少なく、サラダなどの生食に向いています。

シベリアンケール

葉が強くカールしていて、シワが少なめ、鮮やかな緑色をしているのが特徴。小ぶりな品種なので、家庭菜園にも向いています。

カーボロネロ

「黒キャベツ」と呼ばれるイタリア野菜のカーボロネロもケールの一種。細長くちぢれた葉が特徴で、煮込み料理によく使われています。

栄養価

ケールは緑黄色野菜の中でも栄養価が高く、ビタミンやミネラルが豊富で野菜の中でも上位に入るほど。「野菜の王様」と呼ばれるのはこのためで、青汁の原料として使われているのも納得ですね。

抗酸化ビタミン

抗酸化ビタミンとして知られるビタミンA・E・C(エース!)がバランスよく含まれていて、その量も野菜の中ではトップクラス。抗酸化ビタミンは、体内の活性酸素を抑える働きがあるので、生活習慣病の予防や老化防止に役立つとされています。

メラトニン

メラトニンは神経ホルモンの一種で、睡眠の質を良くしてくれる働きがあります。

食物繊維

ケールはお通じ改善や血糖値上昇を抑える働きのある食物繊維がとても豊富です。その量は、キャベツの2倍・ほうれんそうの1.3倍も!

カルシウム

カルシウムの量も野菜の中ではトップクラス。カルシウムが豊富なことで知られる小松菜の1.3倍も含まれています。

実は手軽に食べられる!

グリーンスムージー

ケールとフルーツを組み合わせたグリーンスムージー。青汁よりも飲みやすく、フルーツの甘味やとろみで満腹感も得られます。お好みの野菜やフルーツを組み合わせて自分だけのスムージーを楽しむのもよいですね。

ケールとベーコンのコンソメ煮

葉が肉厚なケールは加熱にもおすすめ。ベーコンとたまねぎを炒めたら、水とコンソメとケールを加えて軽く煮込みます。火が通りやすいので、サッと加熱する程度でOK。やわらかい歯ざわりで苦味はほとんどなく、ホッと落ちつくやさしい味わいです。

ケールとフルーツのビタミンサラダ

ケールにフレッシュのオレンジとりんごを合わせ、ナッツをトッピングしたサラダ。生で食べるケールが食感も楽しめます。ほんのりとした苦味にフルーツのさわやかさ、ナッツの香ばしさが元気のでる味わいです。

野菜の王様「ケール」を楽しもう

生でも加熱してもそれぞれのおいしさを楽しめるケール。栄養価も豊富で身体にうれしい成分がたっぷり。青汁以外にも色々な食べ方ができますので、ぜひケール料理を楽しんでみてくださいね。


◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。男の子(1歳)のママ。子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。

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