【野菜ソムリエが解説】意外と知らない!長ねぎの正しい保存方法
野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
生では刺激のある香りと辛みがあり、加熱するとトロっと甘みが増す「長ねぎ」。みそ汁や炒め物の他、薬味にも欠かせないですよね。買い物袋から長ねぎがチラ見えする光景も、主婦の日常なのではないでしょうか。
今回は、意外と知らない長ねぎの正しい保存方法をご紹介します。
こんな保存していませんか!?
間違った保存方法をしている野菜の上位に入る長ねぎ。鮮度を保ちたいからと野菜室へ入れていませんか??長くて上手く入らないからと、横向きにしたり、途中で折り曲げたりしていませんか??
この保存方法は、長ねぎにかなりの負荷をかけてしまっています。
野菜の保存:基本の“き”
野菜の保存方法で基本となるのは、畑で育っている状態と同じにするということ。つまり、立って育っているものは立てた状態で保存することがベストです。
野菜はいきものですから、収穫されたあとも呼吸をし、成長を続けようとしています。畑の状態と近い環境に置いてあげることで、保存中に余計なエネルギーを使わずに、長くおいしい状態をキープできるのです。
長ねぎはどうやって保存する?
保存の向き
では、長ねぎはどうやって保存するのがベストなのでしょうか。長ねぎは、白い葉柄部分が土に埋まり、緑の葉柄部分が土から上に出て上に向かって伸びていますよね。
ですから、長ねぎは「立てて保存」が正解です。
横向きにすると、本来の姿勢に戻ろうとしてエネルギーを消費してしまいます。さらには横向きのまま長く保存しておくと上に戻る力が作用し、だんだん沿ってきてしまうのです。
(この特性を生かして「曲がりねぎ」という伝統野菜を栽培している地域もあります。)
保存の場所
長ねぎは、立てたままでは野菜室に入りませんよね。そこで、保存場所は日のあたらない温度の低い場所であれば室内やベランダの隅などでも問題ありません。
この時注意したいのは、新聞紙など光を通さないもので包み、葉先を出して保存するようにすること。スーパーなどではビニールの袋に入っていますが、光を通してしまうので、必ず変えるようにしましょう。
もし庭など土があるところでしたら、土の中に白い部分が隠れるように埋めておくと長期保存が可能になります。
1本使い切れない時の保存法
使い切れずに残りを保存する時は、ポリ袋かラップに包み野菜室で保存します。この場合も「立てて」保存をお忘れなく!
それでも、使いかけのものはなるべく早めに使い切るようにしましょう。
◇記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。男の子(1歳)のママ。子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。