台湾で東日本大震災関連の日台友好イベントに参加してきた
サンキュ!STYLEライターで台湾在住のnocoです。
台湾で今年12回目を迎えるイベントが3月11日に行われました。
「謝謝台湾」というイベントです。このイベントは東日本大震災後に、台湾から日本へ250億円以上の義援金の寄付や人的支援などの台湾の方の暖かい支援に対して、感謝の気持ちを伝えたいと震災当時日本人留学生だった大学生2人で立ちあげたイベントなのだそうです。コロナ禍でも絶えることなく受け継がれて今年12回目を迎えたイベントに行ってきましたので、その様子をご紹介したいと思います。
「謝謝台湾」どんなイベントなのか
毎年、3月の第2土日あたりで行われているイベントだそうです。今年は偶然に、3月11日がイベント当日にあたったそうです。とても感慨深いですね。イベント内容は、東北訪問の様子の報告会、日系幼稚園の和太鼓の発表と、日本人学校のダンス部さんによる演技、防災関連の読み聞かせ、東北から寄付された浴衣の着付け体験、東日本大震災被災地や台湾の被災地への訪問報告展示など、スタッフによる「花は咲く」の合唱、絵灯篭への点灯式などが行われていました。
楽しい雰囲気の中で、台湾に対してのありがとうの気持ちと日本と台湾の心の絆を再確認できる素敵なイベントになっていました。来場者は、東日本大震災の記憶を風化させない気持ちになると感じました。
受け継がれている思い
台湾でも、12年たった今でも、このような感謝を伝えるイベントがあることに驚きました。台湾に来た日本の留学生たちが代々引き継いでいるそうです。今年はイベントのボランティアをお断りするくらいの応募があったようで関心の高さがうかがえます。
防災教育という恩返し
謝謝台湾の実行委員の方はこのイベントにとどまらず、防災教育という形で、台湾への恩返しを考えていました。小学校や大学など10校を訪問予定で、そこで、防災教育を行うそうです。日本も台湾も災害が起きやすい地理的状況がありますが、楽観的な方が多いせいか、防災教育が一歩遅れているように感じます。いかに自分事にしてもらって備えていくか、そのための防災教育を恩返しとして、今後も継続していくそうです。これからも謝謝台湾の活動に注目していきたいと思っています。