つないで活かす 古道具のある暮らし
こんにちは。整理収納アドバイザー兼防災士でサンキュ!STYLEライターのみぞてんです。
昨今では元気なうちにモノの所有を見直して、快適な老後に備えようという考え方の方が増えていますね。しかし、前の世代から受け継いだ品の処し方で躓いてしまうことはよく聞く話です。
そこで今回は一例として、私の実家で成功した「引き継いで活かすことで親世代の片付けを手伝う」方法をご紹介します。
古道具の魅力と引き継ぐメリット
日常生活で多くの古道具を使う私が感じる魅力はいくつかあります。作りがしっかりしているものが多く、時代を重ねたからこその味わいが出ており、インテリアのアクセントになること。
そして引き継ぐことで、手放すことで感じる親世代の罪悪感を軽くし、モノに存在意義を与え、親子ともに精神的満足感を得られるメリットがあると実感しています。
大切なのはルールの共有
とはいえ現実問題として、住まいの広さ・ライフスタイル・家族の好みなど受け入れられるモノに限りがありますね。ですから「全ては引き継げないこと」を親世代に予め理解してもらう必要があります。この感覚の共有が互いに満足できる引き継ぎの成功の鍵です。
また子世代も、受け入れ基準をはっきりさせておきましょう。実用もしくは飾りとして使い道が明確で、保管場所が確保できるものだけと決めることで断る際の気持ちの負担が減り、今の生活も尊重できます。
これらを踏まえた上で、引き継いでもらいたいモノを親から子に打診してもらいます。私は遠方住まいなので、送信してもらった写真で前述の条件に当てはまるか判断します。
手入れし使うことで活かす
引き継いだモノは長く使うためにもメンテナンスをしましょう。洗い直しや風通しに金継ぎなど、素材に合わせて様々な方法があります。リメイクも現代の生活に合わせる一つの手ですね。
また、モノは必ずしも本来の使い方にこだわる必要はありません。実際、私はお櫃を薬入れに、帯をテーブルランナーとして使用しています。
まとめ
それぞれの「今の生活」があるため、何もかもを受け継ぐことは難しいですが、幾らか引き受けることで親世代の心を軽くできる場合もあります。また、子世代から受け取れないモノを明確に示してもらうことで、手放すことを検討する切掛になることも。そして要不要を話し合う中で、由来や想いを聞く貴重な機会も生まれます。
とはいえモノの手放し方や引継ぎ方は、性格や考え方そして住環境などによって適した手法が異なります。今回ご紹介した手法はあくまで一例として、参考にしていただければ幸いです。
◆この記事を書いたのは…みぞてん
子育て経験と専門知識を基とし、子育て家庭に寄り添った防災備蓄収納を得意とする整理収納アドバイザー兼防災士です。特技は料理。