秋冬にぴったり!【根菜】の栄養と料理アイディア5選
管理栄養士の資格をもつずぼら主婦の松崎茉莉奈です。夏が終わり、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。そんな時期に旬を迎えるのが根菜類です。根菜類は比較的保存がきくものが多く、年間を通して店頭に並んでいますが、秋冬がもっともおいしくなる季節です。そこで今回は、秋冬にぴったりな根菜の栄養や料理アイディアについて紹介していきます。
根菜の栄養
「根菜」というと根を食べるもの、というイメージですが、実際は土の中で育つ茎や葉のことも根菜と呼びます。
根菜には数多くの種類がありますが、ここでは代表的な根菜の栄養について紹介します。
大根
大根にはジアスターゼ(アミラーゼ)というデンプン分解酵素が含まれています。これには消化吸収を助ける作用があるため、胃腸を休めたいときにはぴったりの食材です。
にんじん
にんじんに多く含まれるβ-カロテンには抗酸化作用があるほか、皮膚や粘膜、免疫機能を正常に保つ働きがあります。
ごぼう
ごぼうは食物繊維を多く含むことで知られています。食物繊維は腸内環境を整えるため、便秘の解消や免疫力の向上が期待されます。
れんこん
れんこんにはビタミンCが豊富です。ビタミンCは熱に弱いという特性がありますが、れんこんに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいといわれています。
さといも
さといもは低カロリーで食物繊維が豊富。ぬめり成分であるガラクタンやグルコマンナンも水溶性食物繊維の一種です。
根菜を使った料理アイディア
さて、ここで根菜を使った料理のアイディアを5つ紹介します。
1.豚汁
筑前煮と並ぶ根菜料理の定番、豚汁。筑前煮は根菜の味がダイレクトに感じられるのに対し、豚汁は豚の旨みや味噌の風味があるので、子どもや根菜が苦手な人でも食べやすい料理です。
にんじんや大根、じゃがいもなど、さまざまな根菜を使うことができますが、もっともおすすめなのはごぼうです。
ごぼう独特の香りが豚汁の旨みをグッと際立たせます。
2.きんぴら
こちらもスタンダードな根菜料理。ごぼうとにんじんのきんぴらが一般的ですが、れんこんや大根を使うこともできます。
ほかの根菜料理を作った際に出る、にんじんや大根の皮で作っても案外美味しいですよ。
また、しょうゆや砂糖の甘辛い味付けのほか、塩きんぴらなどにしてもいいでしょう。根菜以外にも、細く切ったかぼちゃやブロッコリーの茎などを合わせるのもおすすめです。
3.さといもとにんじんのサラダ
根菜はサラダしてもおいしく食べられます。おすすめはさといもとにんじんのサラダ。やわらかく煮たさといもを潰し、茹でたにんじんと合わせ、マヨネーズなどで味付けます。
いわゆるさといも版のポテトサラダですが、通常のポテトサラダのような味付け以外にも、マヨネーズ、醤油、かつお節などを合わせた和風の味付けとの相性もいいです。
4.ラタトゥイユ
ラタトゥイユとは、もともと夏野菜を使った煮込み料理ですが、根菜を使ってもおいしくできます。
根菜のほか、キノコ類や豆類を加えると一皿でさまざまな栄養を摂取することができます。
また、余った際にはリメイクも可能。チーズを乗せてグラタンにしたり、オムレツにかけたりすると絶品です。おかずマフィンにすれば朝食やブランチにもぴったりです。
5.根菜のジャーマンポテト風
じゃがいも、にんじん、れんこんなどをベーコンやニンニクとともに炒めて、ジャーマンポテト風にしてみましょう。パンチのきいた味で男性受けも抜群。
ごはんのお供だけでなく、お酒のおつまみにもぴったりの一皿です。また、汁けがないので、お弁当のおかずにも使えます。
根菜を食べよう
根菜というと筑前煮や豚汁などの和食が一般的で、あまり料理の幅がないイメージですが、意外と洋食との相性も抜群。今回紹介した以外にも炊き込みご飯やデリ風ホットサラダなど、使える料理はたくさんあります。まずは、いつもの具材をひとつ、根菜に変えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
◆記事を書いたのは・・・松崎茉莉奈
管理栄養士の資格をもつずぼら主婦。”おいしい食事は楽しい料理から”をモットーに、栄養バランスの取れた食事を無理なく続けるコツについて紹介しています。