ひと手間で旨みアップ!基本のスープに合うイチオシ食材

2020/11/13
  • 管理栄養士の資格をもつずぼら主婦。日々の食事づくりが楽になるコツなどを紹介していきます。もっと見る>>

管理栄養士の資格をもつずぼら主婦の松崎茉莉奈です。近頃は木々の葉も色づき、すっかり寒くなりましたね。これからの時期には、身体の芯から温まる簡単スープを献立に加えるのがおすすめです。そこで今回は、家庭で頻出する基本のスープにぴったりなイチオシ食材を紹介します。

みそ汁

和食に合うスープといえば、みそ汁。旨味たっぷりの出汁とコクのある味噌の風味が日本人の舌に馴染みます。
みそ汁は食材をあまり選ばないので、冷蔵庫の余りものを入れるだけでもおいしくできるのが嬉しいですよね。

わたしのイチオシ食材は”揚げなす”。なすはそのまま入れてもいいのですが、油で揚げることでコクと旨みが驚くほどアップします。
油の処理が面倒な場合は、揚げ焼きにしてもいいでしょう。揚げなすの冷凍食品を活用してもいいですね。

揚げなすのみそ汁には、玉ねぎや白ねぎを加えると甘みもプラスされてさらにおいしくなります。刻んだみょうがをトッピングすれば、すっきりとした後味になりますよ。

すまし汁

和食にはみそ汁のほかに、すまし汁も定番です。水と白だしだけでもおいしく仕上がります。みそ汁よりもシンプルなので、旨味のある食材を取り入れましょう。

我が家の鉄板は”小松菜”と”きのこ”。小松菜のシャキシャキ感と食卓に映える緑色がポイントです。あく抜き不要ですぐに使えるところもいいですね。

そして、すまし汁に欠かせないのがきのこ。シンプルな味付けだからこそ、きのこの旨みが引き立ちます。きのこは一度冷凍することで旨みや栄養がアップします。また、数種類のきのこを組み合わせることでさらにおいしくなるので、冷凍きのこミックスを作っておくのがおすすめです。

コンソメスープ

洋風献立にはコンソメスープがぴったり。トマトスープやポタージュももちろんいいですが、コンソメスープは素を使うだけであっという間にできるので、忙しい日でもすぐに作ることができます。

コンソメスープにおすすめの食材は”ベーコン・ハム”あるいは”あさり”。どちらも動物性食品です。
コンソメスープには主にキャベツやにんじん、玉ねぎなどの野菜を使うことが多いですが、それだけでは味がぼやけてしまいます。そこでアクセントとしてベーコンなどの動物性食品を加えるのです。
あくまでアクセントなので、少量でも構いません。具材として食べるというよりは、出汁の一部としてとらえるといいでしょう。

これらの動物性食品を加える前と後で味を比べると、その違いは歴然です。
あさりはみそ汁に使うのが一般的ですが、意外とコンソメスープにも合いますよ。

中華スープ

こちらも素だけで簡単に味が決まるスープです。中華スープの素には鶏ガラや豚骨などが使われている場合が多いため、野菜だけでもコクのあるスープに仕上がります。

イチオシ食材は”焼ねぎ”。みそ汁のイチオシ食材に挙げたなす同様、こちらもそのまま使うことができますが、焼くことで甘みが格段にアップします。また、こんがりと焼けた表面の香ばしさが食欲を引き立ててくれますよ。

ちなみに中華スープに必ず入れてほしいのは”卵”です。仕上げに溶き卵を入れてふんわりとしたかきたまスープにすることで、全体の味がしっかりとまとまります。

今年の冬はスープを楽しもう!

スープはほかのおかずと違って、その食材から出た出汁まですべてを味わい尽くす料理です。マンネリ化しがちなスープの具材を少し変えるだけで、驚きの発見があるかもしれませんよ。イエナカ時間が増えている今だからこそ、家庭での食事をもっと楽しんでみてはいかがでしょうか。

記事を書いたのは・・・松崎茉莉奈

管理栄養士の資格をもつずぼら主婦。”おいしい食事は楽しい料理から”をモットーに、栄養バランスの取れた食事を無理なく続けるコツについて紹介しています。

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