「やらない家事や片付け」で注意したいこと
「洗濯物をたたまない」「きっちり仕切らない」「収納用品を使わない」「炊飯器や電子レンジを使わない」など、「やらない家事や片付け」があります。
やらないことで得る効果はたくさんありますが、しない・やらないことを拡大解釈してしまうと暮らしにくくなる場合もありますので注意が必要です。
たたまない≠放置しても良い
洗濯物をたたむのは面倒だと感じる方は多いです。
たたまずに済めば時間も手間も節約できてラクになります。
しかし、たたむのをやめたとしても、放置するということではありません。
たたまなくても定位置を決めて収納することは大切です。
ハンガーに掛ける、あるいは引き出しにざっくり収納するなどして、次使う時探さずに済むようにします。
たたまずにリビングの一画に山にしてしまうのは避けましょう。
仕切らない≠ギュウギュウ詰め
仕切り板や小分けボックスを使ってきっちり収納することに抵抗を感じる場合もあります。
ちょうどいいサイズを調べて測って用意して設置する・・このタスクを面倒という人もいます。
また、細かく仕切るとそれだけ収納できる量が減ります。
きっちり仕切るのをやめるメリットも多いです。
しかし、だからと言って、ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと使いにくくなります。
特に下着などは寄せれば寄せるだけたくさん入れることができてしまいます。
入れ過ぎると出し入れしにくくなったり、戻すのが億劫で他の場所に「とりあえず置き」が起こる原因にもなります。
収納用品を使わない≠床置き
収納できる場所があると、入れるモノがなくても何かを入れたくなります。
また、収納用品も1個のモノと考えると、増やせばその数だけ家の中のモノが増えることになります。
収納用品を増やすことで起こる問題も多いので、やみくもに増やすのは良くないです。
しかし、収納用品をまったく使わないのも問題です。
収める場所がなければ秩序を持たせることが難しいですし、床置きも起こりやすいです。
極端に収納用品を増やしたり減らしたりするのではなく、自分に合った使いやすさと管理のしやすさを選ぶことが大切です。
炊飯器や電子レンジを使わないメリットデメリット
これは私自身が使う使わない両方を経験して感じたことです。炊飯器と電子レンジを使わない生活を10年ほど続けておりました。
使わないメリットは、場所を使わない、電化製品特有の手入れをせずに済むことです。
デメリットは、タイマー調理ができない、あたためは鍋を使わなければならないなど、時間的な効率の面です。
3年くらい前から両方とも復活しております。時間短縮を重要視するならあったほうが良いと感じています。
まとめ
「しない」「やめる」方法は、タスクが減ってラクになることがクローズアップされがちです。
しかし、他の人がうまくいったとしても、同じやり方が自分の性格や暮らしにあっているとは限りません。
「〇〇しない」「〇〇をやめる」などの方法を取り入れる時は、しないことで得る効果、やめることのメリットを自分によくよく照らし合わせた上で選ぶことが重要です。
この記事を書いたのは・・
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。