本当の時間短縮とは

2023/07/15
  • 整理収納アドバイザー。ご家庭と企業の整理収納と資格講座の認定講師をしております。書類整理も得意です。もっと見る>>

今までかかっていた時間が半分に縮まれば、人生が2倍になるかのような効率の良さやオトク感があるかもしれません。
しかし、何かを行う時に「急ぐ」場合はどうでしょうか?
急ぐことで時間短縮することは、本当の効率化とはいえないと考えております。
車の運転を例にして述べます。

スピード

時速30㎞で進むところを、時速60㎞で進めば、計算上は半分の時間です。
実際には信号などがあるので半分とまではいきませんが、時間は短縮されます。
昔の自分は制限速度内の最速で運転することが美徳と考えていました。
「速く走るのは時間の節約!」「ノロノロ走るなんて人生のムダ!」
・・しかし、果たしてそうでしょうか?

危険度

倍のスピードになれば危険度はそれだけ上がります。視野も狭くなるとか。
注意しなければならない頻度も高くなります。
スピードの遅い前方の車にイライラすることも多いですし、なにかこうセカセカした気分になります。

速度を上げた時の時間短縮は?

スピードを出して運転しても早く到着するのは、結局ほんの数分程度の短縮だそうです。
たった数分のために疲弊しながらあらゆるリスクを持つよりも、数分早く出かけられるように時間を作るほうが良いのではないか?
なにせ平和な気持ちでいられます。いつしかそう思うようになりました。

道路で急ぐよりも他のムダを減らして時間短縮する

「道路で急ぐよりも、その前の出かける準備の段階であらゆるムダを減らして時間に余裕を持つ」ほうが良いと思うようになりました。
例えば、外出をスムーズにできるようにしておく。
早めに準備しておけば、出かける直前に探し物や忘れ物をすることもなく、ゆったりと早めに出発できます。

そもそも急がなければならないスケジュールにしない

また、急がなくてはならないようなタイトなスケジュールを組むのもやめようと思うようになりました。
1日にいくつも予定を入れると、どれかひとつでもコケると全てが狂いだします。
遅れそうなので、先方さんに連絡を入れて、連絡のために費やした時間を取り戻すためにスピードを出して、イライラもして・・あげくは速度違反で捕まる・・としたら不毛極まりないです。
運転のスピードで時間を節約しなければならないようなスケジュールの組み方はしないということです。

本当の時間の効率化とは

何かを「早く」終わらせようとすることではなく、イライラなどの「不快な時間」をなくすことが、時間短縮の醍醐味ではないかと考えます。
嫌な時間は長く感じます。それならば、自分にとっての嫌な時間は何か?そして嫌な気持ちにならないようにできる工夫はないか?
そして心地良く過ごせる時間を長く持てるような行動や環境を作っていければ良いなと思います。

この記事を書いたのは・・

整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。

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