エスカレーターの乗り方について【歩行や追い越しは危険】
エスカレーターで歩行するのはやめましょう。と、いつも思います。
市区町村によっては歩行禁止の条例を定めているところもあります。
しかし、私が住む地域では、まだまだ浸透しているとは言い難いです。
同時に「片側空け」も根付いております。
エスカレーターの歩行や片側空け、追い越しについて考えてみました。
歩行しないほうが良い理由
危ないから。そこには疑問の余地はありません。
エスカレーターは、年間一定数の事故があるそうです。
転倒したり挟まれたり、場合によっては命の危険にもつながるケースもあります。
エスカレーター上で移動しないことで防げる事故もあります。
歩行はやめましょうと注意を促す掲示も多いですし、埼玉県では歩行禁止の条例が制定されています。
しかし、まだまだ定着しているとは言い難いです。
片側空け
駅などで見かける光景です。街によって右だったり左だったりします。
空間的には2人並んで立つことができる幅のエスカレーターでも、見知らぬ人同士が並んで立つ光景はほとんど見かけません。
そして、片側に通行できる空間があるがゆえに追い越すことができる状態です。
そのすき間をすり抜けて追い越して行く人がいます。
欧米などでは片側空けが奨励されている国もあるそうです。
また、日本でも昭和の時代に片側空けを呼び掛けていたこともあるそうです。
日本エレベーター協会
日本エレベーター協会という一般社団法人があります。
目的:エレベーター、エスカレーターなどを利用される一般の方々の安全確保を第一に考え、関係官庁、関係諸団体のご指導・ご協力をいただきながら公共の福祉に寄与すること(協会のウェブサイトより抜粋)
エスカレーターの歩行については明確に「歩かない」と記載されております。
しかし、片側空けについての記載は見当たりませんでした。
他に、
・手すりにつかまる
・衣類のすそに注意
・踏段当たりのご利用者数は踏段幅1000mmの場合〈2名まで〉、踏段幅600mmの場合〈1名まで〉
・安全のため前後の間隔を空けての利用
などの記載があります。
とにかく安全が第一を目的にしているのがよくわかります。
追い越しの心理を考察
エスカレーターで追い越しをするのはなぜなのか考えてみました。
急いでいるから?
1.エスカレーターに乗ってさらに歩く
2.エスカレーターに立ち止まって乗る
3.階段で移動
移動の速さとしては方1→3→2です。
しかし、この3つにどれだけの差があるのか考えてみると、せいぜい数秒ではないでしょうか。
タイパ?
タイムパフォーマンス、いわゆる「タイパ」だと思っている場合もありそうです。
ぼんやり立ち止まっているのは時間の無駄と考えているのかもしれません。
しかし、実際大きな時間の差はないし、危険を引き換えにするにはデメリットのほうが大きい気がします。
他に「ワレサキ」と人の先を行くことに価値を感じる心理もあるかもしれません。
急がなければならないなら、その分の余裕を持つ
「急ぐ」というのは、本来の自分のペース以上の速さを求めている状態です。
いつもの自分のスピードではないとうことは、基本的にストレスがかかっています。
そんな心境でエスカレーターで追い越しをするのはやはり危険以外の何物でもありません。
急がなければならない場合が多い人は、基本的な時間の使い方を今一度振り返ってみたらどうだろうと思います。
要するに急がなくても済むタイムスケジュールにすればいいのです。
急がずに済むようにするためには、
・5分短縮したいなら1本前の電車に乗る。
・1本前の電車に乗りたいなら、その電車に間に合う余裕を持って出る。
・余裕を持って出るためには、出かける準備をスムーズに終えられるようにする。
・出かける準備をスムーズに終えられるようにするには身の周りを整理整頓する。
スムーズにタスクをこなすためにできることはたくさんあります。
モノを探す時間、モノをあちこち取りに行く時間、時間短縮ひとつ取っても工夫の要素はたくさんあります。
そのちょっとした工夫で、急がなくてもよい過ごし方ができるようになります。
急ぐ必要のない心理状態は、ストレスもなくとてもラクです。
まとめ
画像は私がよく利用する施設のエスカレーターです。館内はとてもきれいです。
思えばここのエスカレーターでせわしなく歩行したり追い越しをする人を見かけたことはありません。
エスカレーターで歩行や追い越しはしない。
理由は危険だから。
歩行や追い越しのない利用が根付くようになってほしいと切に思います。
この記事を書いたのは・・
渡部夏代(わたなべなつよ)
整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャー講座認定講師、ファイリングアドバイザー認定講師。
小さなころから好きだった片付けが仕事になりました。
ご家庭の整理収納サービスの他、オフィスや店舗、倉庫などの5S活動も行っております。