「捨てる」じゃなくて「選ぶ」だけ。こんまりメソッドの片づけで心がラクになる理由

こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ！STYLEライターのいしかわひとみです。

築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。

「やらなきゃいけないのに、また片づけが止まってしまった…」
そんな風に、自分を責めてしまったことはありませんか？
「やる気が足りないのかな」「意志が弱いのかも…」
でも、片づけが続かないのは、あなたのせいではありません。
片づけが続かない最大の理由は、“気持ちが置いてけぼり”になっているからなのです。

「捨てなきゃ」と思うと、心が疲れてしまう

多くの人が片づけを始めるとき、
「モノを減らさなきゃ」「もっと捨てなきゃ」
と考えます。
ですが、この“減らす・捨てる”という視点は、どこか「我慢」や「義務」になりやすいです。
それが続かない最大の原因です。

家族のモノが気になってイライラしたり、「せっかく捨てたのに、また増えた」と自己嫌悪したり…。
そんな経験、ありませんか？

「ときめくモノを選ぶ」から、気持ちが変わる

こんまりメソッドでは、
「何を捨てるか」ではなく「何を残したいか」を大切にします。
そして、その基準はたったひとつ。
そのモノが「ときめくかどうか」です。
最初は不思議に思われるかもしれません。
でもこの「ときめき」という感覚には、たくさんの力があるんです。

たとえば…

・モノを手に取ったとき、ふっと心があたたかくなる
・自分を大切にしている気がする
・残したモノが“味方”になってくれる感じがする
・大好きで笑顔になる

このようなプラスの気持ちの感覚を感じる機会が増えるので、片付けの時間を“前向きな時間”に変えてくれます。

「片付け＝自分の気持ちを見つめること」

片付けは、ただ部屋を整える作業ではありません。
それは、自分の心と向き合う時間でもあります。
「これは好き？ときめく？」
「これは今の私に必要？」
そんな問いを重ねていくと、少しずつ「自分の軸」が見えてきます。
そしてその軸ができると、
モノだけでなく、時間の使い方・人との関係・暮らし全体にも変化が起こってきます。

私の変化でお伝えすると・・・
時間の使い方：昔は夜いつまでも起きて、携帯を見て過ごしていました。今は早く寝て、朝の時間に自分のやりたいことに当てる時間にしています。

人との関係：今までは、気を遣って周りに合わせていましたが、自分の本当の気持ちに気づいた後は、気を遣わずに自分のありのままの状態で過ごせる関係性の方とのおつきあいに変わりました。

暮らし：こちらもずいぶん変化がありました。今まではとにかく多くのことをこなす、時短重視でしたが、必要なことに時間を使うようになり、暮らしを味わうことができるようになりました。
梅干しをつけたり、甘酒を作ったりと季節を感じたり、体を意識したものを摂るように変化してきました。
体が満たされるのはもちろんですが、気持ちも豊かになってきた感覚があります。

少しずつでも、自分のペースでも、大丈夫

こんまりメソッドでは理想的には“祭りのように一気にやる”のが基本ですが、
実際は、日々忙しい中でいきなりは難しいこともあります。
そんなときは、こう始めてみてください。

・理想の暮らしを考えてみる
・カバンの中を片付ける。その際「ときめき」を意識して選ぶ
・今日は「お気に入りの服」を選んで着てみる

大切なのは、片付けが苦行にならないこと。
少しずつでも「自分の好き」「ときめき」に触れる時間を持つことが、“続けられる片づけ”の第一歩です。
片付けのレッスンを受けてくださっている方は、毎日の時間の使い方を見直し片付けの時間に当てられている方もいます。毎日なんとなく携帯のSNSにかける時間を見直し、その時間を使って片付けができると、時間の使い方・人との関係・暮らし全体にも変化が起こりそうですよね

暮らしは、自分で選んでいい

片付けは、「がんばるため」ではなく「心地よく生きるため」のものです。
そしてその始まりは、自分が“ときめくモノを選ぶ”こと。
誰かの正解ではなく、自分にとっての心地よさを基準にしたとき、片付けは“続けるもの”から“続けたくなるもの”に変わります。
あなたの暮らしが、「ときめき」で少しずつ変わっていくことを、心から応援しています。

■この記事を書いたのは・・・
こんまり（R）流片づけコンサルタントのいしかわひとみ
「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しいています。
片づけの疑問や、片づけのモヤモヤを少しでも解消してもらえたら嬉しいです。