家の中にある「手放しづらいモノ」5選〜片付けられない理由は“モノ”ではなく“気持ち”だった〜

2025/05/25
  • お悩みに寄り添ったお片づけが得意なこんまり®︎流片づけコンサルタント。4歳10歳の男の子のママ。もっと見る>>

こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。

築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。

「ちゃんと片付けたいのに、できない…」
そんな自分を責めていませんか?

実は、片付けがうまくいかない人の多くは、“ズボラ”なのではなく、
モノの奥にある「気持ち」に寄り添えていないだけなのです。
今回は、片付けが苦手な方が持ちがちな5つのモノと、
それに隠れた心の背景を、こんまりメソッドの視点で読み解いてみましょう!

1、「いつか使うかも」としまいこんだモノたち

備えと不安のあいだで 迷ってしまうものありませんか?
例えば、
・壊れた家電(修理すれば使えるかも)
・予備のタオルや食器(使い切れない量)
・紙袋や空き箱(何かに使えそう)
・ノベルティグッズ(捨てるのが惜しい)

こうしたモノは、「もったいない」や「何かに備えたい」という気持ちから手放せないことが多いもの。
ですが、それが収納スペースを圧迫し、日々の使いやすさを妨げてしまうことも。
ときめきで選ぶポイントとしては
「今、これを使って心地よいか?」
「“使うかも”ではなく“使っている”を基準に。」
未来の不安より、今の暮らしを大切にすることが、片付けの第一歩です。

2、思い出のモノが捨てられない

過去への愛情としがらみ のあるものはなかなか手放しづらいです。
例えば、
・子どもの工作、通知表
・好みではないプレゼント
・学生時代の教科書やノート

これらのモノは、思い出や人間関係が詰まっているからこそ手放しにくいもの。
「捨てたら失礼かも」「思い出まで捨てるようで辛い」──そんな葛藤、ありますよね。
ときめきで選ぶポイントとしては

「モノがなくても、思い出は心に残っている」
「ありがとう」と感謝して、手放してもいいんです。

思い出品は、想いが詰まったものなので、なかなか選びにくいです。
こんまりメソッドの片付けの順番としては、衣類→本類→書類→小物→思い出品に片付けていきますが、思い出品は難易度が高いため、1番最後に片付けることをおすすめしています。
思い出を抱えながらも、“今の私”を軽くする選択をしてみましょう。

3、買ったけれど使っていないモノ

理想の自分に憧れた証です。
例えば、
・ダイエット器具、健康グッズ
・高価な洋服やバッグ(でも似合わない)
・一度も使っていない調理器具

「これで変わりたい」「素敵な自分になれる気がした」など
買ったときのワクワクは本物。でも、現実には使っていない…。
そんなとき、「無駄遣いだった」と自分を責めてしまいがちです。
ときめきで選ぶポイントとしては
「そのモノは、私の気持ちに応えてくれている?」
「今の自分に似合う?(ふいっとしているか?)これからの私を支えてくれる?」
過去の“理想の自分”より、今の“等身大の自分”に目を向けてみてください。

私も片づけ前は、高価なブランドバックを手放すのがとても難しく感じていました。
ですが、明らかにときめく暮らしで描いた自分は使っているイメージが持てない、喜んでそのバックを使っているイメージが持てませんでした。
ときめいていないんだなというのがわかり、リサイクルショップへ持ち込みました。
無事に買い取ってもらい、次の方に使ってもらえることがわかりホッとしたのを覚えています。

4、同じものがなぜかたくさん

数に埋もれて、本当に必要なものが見えなくなっていませんか?
例えば、
・似た色・形の服が何着も
・書ききれないノートや使わない文房具
・賞味期限間近のストック食品

「家にあったはずだけど見つからない」「つい不安で多めに買ってしまう」
こんな無意識の積み重ねで、いつの間にか“在庫過多”になっていることも。
ときめきで選ぶポイントとしては

「たくさんあるけど、ときめくのはどれ?」
「安心感は“数”ではなく、“厳選”から生まれる」
選び抜いた“お気に入りだけ”がある空間は、それだけで満たされます。
片付けレッスンの現場でも、同じ種類のカーディガンが5枚出てきたことがありました。
見つからなくて購入したり、セールだったのでいつでも使えるので、という理由で購入したが、使う機会がなくいつの間にかどこかにしまい込んでしまってなどがありました。
同じようなものがあった時は、どの洋服があればときめくのか?
どれくらいあると安心なのか?
ご自身で描いた理想の暮らしをもとに選択していきましょう。

5、紙類がどんどん溜まっていく

情報の洪水におぼれてしまう前に確認てみませんか?
例えば、
・開封していないDMやチラシ
・銀行や保険などの書類
・期限切れのクーポン

紙類の片付けは、後回しになりがちです。
ですが、溜まった書類を見るたびに「やらなきゃ…」と無言のプレッシャーが。

ときめきで選ぶポイントとしては
書類は基本全捨て前提の覚悟を持って選んでくださいとお伝えしています。
今使っている、しばらく必要、ずっとっておく、この3つで選択していきます。
その中でも、
「本当に必要な情報はどれ?」
「手にした瞬間、ときめきや安心感がある?」の視点で、
ときめく紙だけを残すことで、頭の中もスッキリします。

「片付けられない」は、優しさの裏返しだった

モノを手放せない理由の多くは、
「後悔したくない」
「過去に頑張って手に入れたものだから大切にしたい」
「未来を心配している」
という、優しさから生まれたもの。
でも、その優しさを「今の自分」や「心地よい暮らし」にも向けてみませんか?

ときめきを選ぶ=心に正直になること

こんまりメソッドは、
“使えるか”ではなく“ときめくか”を基準にモノを選びます。

それは、“モノの片付け”を通して、“自分の気持ちに正直になる練習”でもあるのです。
手放すことは、失うことではありません。
大切にするものを、選びなおすこと。
そうして生まれる空間は、きっとあなたの心も軽くしてくれます。

まずは、自分の身の回りから始めよう

片付けを始めるのに、大がかりな準備は必要ありません。
まずは、自分のバッグの中ひとつから。
“ときめくモノ”とだけ過ごす毎日は、
あなた自身をもっと好きになれる時間になるはずです。
ぜひ片付けの第一歩、進んでみませんか?

関連するキーワード