5つのタイプで解説!「片付けたいのに手放せない…」それは、実は心のサインかも?!

2025/05/31
  • お悩みに寄り添ったお片づけが得意なこんまり®︎流片づけコンサルタント。4歳10歳の男の子のママ。もっと見る>>

こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。

築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。

家の中を見渡すと、「なんとなく残しているモノ」が思った以上にあるなと感じることありませんか?
モノが溢れてくると、片付けを考える人も多いはず。
でも、いざ始めようとすると、
「これ、いつか使うかも…」
「思い出があるから捨てられない…」
そんな気持ちが邪魔をして、手が止まってしまうことも。
実はそれ、“ただのモノ”じゃないんです。
モノの背景には、心のクセや感情が隠れていることがあります。
今回は、「片付けが苦手な人が持ちがちなモノ」と、そこにある心理的な背景を、5つのタイプに分けてご紹介します。

1、「いつか使うかも…」が口グセ

・修理すれば使えそうな壊れた家電
・数年使っていないけど捨てられないタオルや食器の予備
・空き箱、紙袋、瓶(何かに使えそうで取ってある)
・おまけやノベルティ(もったいなくて捨てられない)

背景にある気持ち:「もったいない」「備えがないと不安」「とっておけば役立つかも」
特に長年お家を守ってきた人ほど、「備え」の意識が強い傾向にあると感じます。ですが、本当に“使う日”は来ますか? 収納の中でスペースをとってしまっているだけなら、一度見直すタイミングなのかもしれません。

2、「思い出が詰まっていて…」となかなか手放せない

・子どもの工作や通知表、保育園の連絡帳
・誕生日にもらったけど好みじゃないプレゼント
・学生時代のノートや教科書、写真など

背景にある気持ち:「思い出を捨てたくない」「相手との関係性が大事」「手放すと罪悪感がある」
モノを手放す=記憶や人間関係を手放す、そんな気がしていませんか?
でも、思い出はモノがなくても心に残ります。
写真に撮って残す、思い出の品を選び抜いて飾るなどの工夫もおすすめです。
思い出品は、片付けの中でも1番難しいカテゴリーなので、1番最後に選びましょうとお伝えしています。
片付けの途中で出てくる手紙や写真なども、思い出品として、1番最後に選べるように、ひとまとめにしておきましょう。
またプレゼントも、本来は受け取った際に、相手の気持ちを受け取り「ありがとう」の気持ちを伝えることで、プレゼントとしてのお役目は果たせていると言われています。
ベストはものを心から喜んで使うことですが、好みではないものをイヤイヤ使ったり、使わずに仕舞い込んで見るたびに心苦しくなったりするのは、送り主の本望ではないはずです。
感謝の気持ちを持ってお役目を終えているものは手放しても問題ありません。

3、「いつか使おうと思ってた…」が増えていくモノたち

・ダイエット器具、健康グッズ(買ったけど3日で終わった)
・高かったけど似合わなかった服やバッグ
・便利そうと飛びついたキッチングッズ(箱のまま)

背景にある気持ち:「理想の自分になりたかった」「頑張ろうと思ってた」「使っていない自分に罪悪感」
がんばろうとした“過去の自分”を責めないで大丈夫です。
使っていない=失敗ではなく、「気づき」があった証拠です。
感謝して手放せば、次はより自分に合った選択ができるようになります。

そんな私も、ブランドのバックを買いましたが、どうにも似合わず、ずっと眠ったままのものがありました。
何年も眠り続けていたバッグを片付けのタイミングで改めて手に触れて、ときめきチェックしてみましたがときめきを感じられず、手放しました。
周りからすると、もったいないと思われるかもしれませんが、ときめいていないモノをずっとお家に置いていた方がもったいなかったなと感じました。
『似合わないことを教えてくれてありがとう。』と感謝を込めて手放しました。
ずっと心の中で引っかかっていたものが手放せた後は、スッキリした気持ちになりました。

4、同じようなモノがたくさんあって管理できない…

・似たような服ばかり(黒ばっかり…なんてことも)
・使いきれない文房具やノート
・安心のために買い込んでしまった食材や調味料

背景にある気持ち:「自分の持ち物を把握できていない」「持っていると安心」「買ったことを忘れていた」
日々の忙しさの中で、つい“買ってあるのを忘れてまた買う”という悪循環に。
まずは家の中にある在庫を見直すことから始めてみましょう。把握できるだけで、ムダ買いは減っていきます。
在庫を見直すためにも、それぞれのカテゴリーを全部出してチェックすることがおすすめです。

5、気づけば紙が山積みに…

・開封していないDMやチラシ
・保険や学校関連の書類
・期限切れのクーポンやポイントカード

背景にある気持ち:「重要そうで捨てられない」「あとでやろうと思って…」「分類が面倒」
書類などの紙類は“あとで”の代表選手。でも、“あとで”は大体来ないことが多いです。

こんまりメソッドでは、書類は『全捨て』とお伝えしています。
これは全捨て前提の覚悟を持って選ぶ、という意識が大切ということです。

あれもこれも残していても、必要な時に大量の書類の中から探すのにも時間がかかります。

片付けレッスンを受けられたお客様も、書類が多すぎて探すのに時間がかかる。
でも、いつか使うかもと思うとどれを手放していいのかわからな。というお悩みをお持ちでした。

書類も一枚一枚手に取って確認をしていきますが、その際にチラシや、明らかに不要なものを手放し、迷ったものに関しては、『今の自分にとって必要かどうか?』で判断していきましょう。
年金や、保険関係は何が手元にあると安心なのか。必要なもの、手放しても大丈夫なもので分けていきましょう。
自分の中で、手放す基準ができると、その後に届く書類もその場で“残す”か“手放すか”の判断ができるので、溜まることはなくなります。

片付けは、「心の整理」でもある

片付けがうまくいかないのは、あなたがだらしないからではありません。
モノの背景にある感情や思い出に、向き合えていないだけなんです。
片付けには順番が決まっています。
衣類→本類→書類→小物→思い出品の順番で進めていき、一つひとつのモノを手にとり、今の自分にとってときめくモノなのか。
「なぜこれは取ってあるのか?」を考えてみることから始めてみましょう。
これからの自分の人生のために、モノと向き合う時間を大切にしてみませんか?
ものと向き合うことで、今の自分に何が必要なのか、何にときめくのかが見えてきます。

■この記事を書いたのは・・・
こんまり(R)流片づけコンサルタントのいしかわひとみ
「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しいています。
片づけの疑問や、片づけのモヤモヤを少しでも解消してもらえたら嬉しいです。

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