片付けてから収納すると、家も心も整う!実例で学ぶときめき収納

2025/05/28
  • お悩みに寄り添ったお片づけが得意なこんまり®︎流片づけコンサルタント。4歳10歳の男の子のママ。もっと見る>>

こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。

築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。

「収納グッズを買ったのに片づかない」
「とにかくモノが多くて、どこから手をつけていいかわからない」
そんなお悩み、ありませんか?
実は、多くの方が「収納が足りないから片づかない」と思いがちですが、本当の原因は「モノが必要以上に多すぎること」にある場合がほとんどです。
こんまりメソッドでは、片付けは“収納”ではなく“ときめきでモノを選ぶこと”から始まります。
今回は、そんな考え方に沿って片付けを実践した方のビフォーアフターを交えながら、「収納は最後でOK!」という理由をお伝えします。

収納から始めると、なぜうまくいかないのか?

「とりあえず100円ショップでケースを買った」
「ネットで見た収納テクを真似してみた」
でも、気づけばモノがあふれて、また収納グッズを買い足す……。
これ、実はよくある「片づかないスパイラル」なのです。
収納から始めると、
・モノの総量を把握しないまま収納を決めてしまう
・使わないモノまできれいに“隠す”ことになってしまう
・結果的に使いづらく、探しずらく、見つからなければ再度購入したりと、リバウンドの原因にもなる

という落とし穴にはまりやすいのです。

こんまりメソッドで実践!「片付けを終えた後に収納」のステップ

こんまりメソッドの特徴は、収納ではなく“モノをときめきで選ぶこと”が出発点であること。
片付けを「捨てる作業」ではなく、「自分がときめくモノと向き合う時間」としてとらえます。

ステップ1:すべてのモノを出して、ときめきで選ぶ

まずはカテゴリーごとにモノを全部出します。
片付けの順番は、
衣類→本類→書類→小物→思い出品と進めていきます。

そして一つ一つのものを手に取り「これ、ときめく?」と自分の感情で判断します。
残すのは、“心が動くモノ”だけです。
これあまり気に入ってないけれど、高かったから、いつか使うかもしれないから・・・
こんな思いは、ときめいているものに対しては出てこない感情です。
ご自身にとって、“大切に思えるときめくもの”を選んでいきましょう。

ステップ2:残ったモノの「定位置」を決める

モノが減ることで、自然と置き場所が見えてきます。
ここで初めて、“どこに何を置くか”を考えます。
収納のポイントは、仲間を意識しておくこと。
文房具なら、文房具をまとめて収納するのが探し物がなくなるポイントです。

ステップ3:必要な収納グッズだけを選ぶ

残ったものを収納するために、本当に必要な収納だけを選びましょう。
多くの場合、すでに家にあるカゴや箱で十分なことが多いです。
もしいいなと思う収納グッズが見つからない時は、お菓子の空き箱や、紙袋などの内側を折り込んで、箱のようにして使うのもおすすめです。
ダンボールは虫の卵がついている可能性もあるため、おすすめしていません。

【実例紹介】“先に片付けたら、収納が減った!”ある主婦の変化

ここでご紹介するのは、40代・2児のママであるAさんの実例です。

Before:とりあえずの収納で“モノ迷子”に
Aさんの家では、リビングや子ども部屋にたくさんの収納ケースや棚がありましたが、「どこに何があるかわからない」「いつも探し物をしている」状態でした。
こんまりメソッドで片付けを開始
まずは衣類、本、書類……とカテゴリーごとに“ときめくモノ”だけを残す作業を丁寧に進めました。
片付けが進むにつれて、収納ケースの半分以上が空に。

After:収納グッズを“減らして”片づいた!
結果的に、収納グッズを手放したのに、片付けやすくなったという驚きの変化が。
子どもたちも「自分のモノの定位置」を理解し、収納にテクニックが不要なので自然とお片付けができるようになったそうです。

収納を整えると、家族関係まで変わった!

Aさんはこう語ってくれました。
「以前は、“ママがなんでも管理しなきゃ”と思っていました。でも今は、家族みんなで“ここに戻す”習慣ができて、本当にラクになりました。子供達の文房具も一ヶ所に集めているので、自分たちで補充できるようになりました」

収納をシンプルにすると、家族も迷わなくなります。
誰でも“片付けやすい仕組み”ができると、ママだけががんばる必要がなくなるのです。

収納を考えるのは、片付けの“最後”でいい

収納を整えるには、まず自分の持ちモノを整えることが大事です。
それが、リバウンドしない片付けの秘訣です。
・ 「ときめき」で選んだモノだけを残す
・ 残ったモノに合わせて収納を考える
・ 必要なら、その時点でグッズを選ぶ
この順番を守ることで、無理のない・長く続く片付け習慣が手に入ります。
あなたも、「片付けてから収納する」方法で、家も心も整う暮らしを始めてみませんか?

■この記事を書いたのは・・・
こんまり(R)流片づけコンサルタントのいしかわひとみ
「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しいています。
片づけの疑問や、片づけのモヤモヤを少しでも解消してもらえたら嬉しいです。