「もったいなくて、手放せない」そんな気持ちの時に知りたい3つのステップ

2025/05/24
  • お悩みに寄り添ったお片づけが得意なこんまり®︎流片づけコンサルタント。4歳10歳の男の子のママ。もっと見る>>

こんまり(R)流片づけコンサルタントでサンキュ!STYLEライターのいしかわひとみです。

築年数の経った集合住宅で、2人の男の子を育てながら、家族それぞれがときめきを感じられる暮らしを目指しています。「ときめく暮らし」をテーマに、こんまりメソッドでの片づけや日々の暮らしについて発信しています。
片付けたい。でも、手に取ったその瞬間にこう思ってしまう…
「まだ使えるのに」「高かったし」「いただき物だから…」
そう、手放せない理由の多くは「もったいない」という気持ちから来ています。
けれど、実はその“もったいない”が、心地よい暮らしへの第一歩を止めてしまっていることもあるのです。
もったいなくて手放せない時の方法についてお伝えさせていただきます。

「もったいない」の正体とは?

「もったいない」と感じる物には、共通点があります。
例えば、
・あまり使っていないけど高かった物(例:美容グッズ、服)
・プレゼントでもらったけど趣味に合わない物
・子どもの作品や学校のプリント
・昔の思い出がつまった品(写真、手紙、手帳など)

これらの物を手放せないのは、モノ自体ではなく、
「お金」「人の気持ち」「過去の記憶」といった“感情”がくっついているからなんです。

こんまりメソッドでは、手放せない理由は、
『過去への執着』
『未来への不安』
の2つとお伝えしています。

ものが手放せない理由は、どちらにあるのか?これを知るだけでも、まずは片付けの第一歩なのではないでしょうか?
また、思い出品の片付けは、想いが詰まったものなので、判断がなかなかできないものになります。
思い出品は片付けの1番最後に、再度手にとってときめきチェックをしましょう。
片付け途中で出てきた思い出品は、別の箱を準備して、1箇所に集めて最後に確認するようにしましょう。

ステップ1:「ときめき」で選ぶと、心が軽くなる

こんまりメソッドでは、モノを手放す基準を「使えるか」ではなく、「ときめくかどうか」で判断します。

✔️ 手に取ってみた時に、心がときめく?
✔️ 持っていてうれしい?
✔️ 理想の暮らしをしている自分が喜んでそのものを使っている想像ができる?

ときめかない物に囲まれていると、無意識のうちに気持ちもどんよりしていきます。
ものがたくさんのお家で過ごすのが嫌だなと感じたことありませんか?
逆に、ときめく物だけに囲まれると、毎日の気持ちが驚くほど軽やかになります。
私自身、もので溢れかえった家に住んでいた時は、家よりも外に行ってカフェなどで過ごす時間が多かったのです。片付け後は、大量にあったものが整いお家時間が大好きになり、カフェで使う費用を、おうちでの飲み物に使ったりできるようになりました。
お家にあるもの全てが自分の好きなもの、家族の好きなものしかない空間想像しただけでも、ウキウキしますよね。

ステップ2:「ありがとう」で手放す。自分を責めなくていい

「もったいない」と思うのは、それだけその物を大切に思ってきた証です。
でも、もし今、ときめかなくなっていたら、それは“お役目を終えたサイン”かもしれません。
こんまりメソッドでは、手放すときに「ありがとう」を伝えることを大切にしています。
「ありがとう。今まで私を支えてくれて」
「見るたびに心が痛かったけど、手放していいんだね」
そうやって感謝とともに手放すと、後悔ではなく、感謝の気持ちが残ります。
もったいないと使わないものを置いておくほうが、ものにとってもかわいそうですよね。
使わない、邪魔だな、とそのものを見るたびに思ったり、掃除をする際にも、そのものがあることで億劫になったりしていませんか?
お役目が終わったものには、感謝を伝えて手放しましょう。

ステップ3:家族のモノが気になっても、まずは“自分の物”から

家族がいると、片付けは自分だけの判断で進めにくいこともあります。
でも、まずは“自分のモノ”だけに集中してみましょう。

・自分の服やバッグ、趣味のもの
・キッチンの自分が使うエリア
・自分の書類・小物類 など

片づいた空間が一か所でもできると、家の中に「ときめきの波紋」が広がっていきます。
それを見た家族が、自然と片付けに興味を持ち始めることもあります。
実際片付けレッスンの現場では、ご家族は最初は片付けレッスンに無関心でしたが、レッスンを重ねるごとにご自身の洋服の片付けを始められたり、キッチンの小物を一緒に片付けされたり、片付け後残したときめくものを収納するラックを組み立てを自らされたり。
毎日顔を合わせる家族が、片付けていく中で、どんどん変化があると周りの家族も気になられるようです。
そんな私も、こんまりメソッドを知ったきっかけは、夫が、こんまりさんの本を読んで片付けていたのをみたのが、片付けを知るきっかけになりました。
片付けは、伝播すると言われています。
ぜひ、諦めずに、まずは『自分のときめきチェック』から進めていってください。

「もったいない」は、優しさ。でも今のあなたも大切に

「もったいない」と思えることは、モノを粗末にしない優しさのあらわれです。
でも、その優しさを“今の自分自身”や“家族との時間”にも向けてみませんか?
手放すことで、心も空間もスッキリと整い、“本当に大切にしたいもの”が、よりクリアに見えてきます。
モノの片付けは、人生の見直し。
「ときめき」を道しるべに、軽やかな毎日をはじめましょう。

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