【介護】よく聞くけどわからない介護用語を解説・「要支援」「要介護」の違いは?

2022/09/06
  • 整理収納アドバイザー。無印×時短家事で50代からのシンプルライフのコツを発信  もっと見る>>

片づけのプロ・ライフオーガナイザーで介護士のおだけみよです。

介護の仕事を始めてから
「親に介護が必要になったときはどうしたらいいの?」
「介護のサービスってどうやったら受けられるの?」

介護に関して聞かれることが多くなりました。
実は私も以前は介護に関する知識はゼロ。介護の現場に出て「これは知っておかないと」と日々感じています。

今回はよく聞くけどよくわからない「要支援」と「要介護」の違いを解説します。

そもそも介護認定ってなんなの?

介護保険サービスを利用する際、様々な介護サービスを自己負担(1~3割)で受けることができます。
サービスを利用するにあてって事前に、要支援または要介護の認定が必要になります。

要介護認定とは介護の度合いを客観的に判断し、数値化したものです。
食事、排泄などの日常動作において、日々の日常生活の中でどれくらい介護(介助)を必要とするかを表したものです。

要支援と要介護の違いは?

要支援状態は基本的には1人で生活をすることができますが、部分的に介護を必要とする状態です。
食事やトイレなどの基本的な動作は一人でできますが、家事や身の回りのこと、立ち上がり・歩行時に誰かの見守りや手助けが必要なことがあります。
(例)食事は一人でできるが、食事の準備は誰かの援助が必要

要介護状態は、運動機能に加えて思考力や理解力が低下し、基本動作を自分で行うことができず、常に支援や介護を要する状態です。

要支援は主に、要介護の前段階の状態だと言えます。

どんなサービスが受けられるの?

要支援状態の際に利用できるのは介護予防を目的としたサービスです。
大きく7つのサービスに分かれます。
1.自宅で受けられるサービス
2.施設に通って受けられるサービス
3.福祉用具を借りるおよび購入できるサービス
4.自宅を改修できるサービス
5.短期間施設に泊まって受けられるサービス
6.有料老人ホームなどで利用できるサービス
7.地域密着型介護予防サービス

要介護状態になると介護サービスを受けることができます。
介護サービスでは食事や排泄など、基本的な日常動作を行うのに必要な介護や介助を受けられます。

要支援・要介護認定を受けるには?

1.「介護保険要介護・要支援認定申請書」をお住まいの市区町村の窓口に提出。
2.市区町村の認定調査員が自宅を訪れ、聞き取りによる認定調査を行います。(一次認定)
3.聞き取り調査とかかりつけ医が作成する主治医意見書をもとに、コンピューターが介護度を計算
4,一次判定の結果を受けて、介護認定審査会による二次判定。

一次判定はコンピューターですが、二次判定は医療・保険・福祉の学識経験者が行います。
その後、認定結果通知書と認定結果が記載された被保険者証が申請時の自宅住所に送付されます。

介護が必要かなっと思ったら…

ざっくりと要支援と要介護の違いを紹介しました。

「おかしい」と思っても、なかなか相談する相手がいないことが多いですよね。
つい、介護職や看護師などをしている友人知人に聞きたくなりますが、認知症は早期発見が重要です。
異変を感じたら、早めにかかりつけの医師などに相談して適切な治療を受けてください。
早めに診断・治療を始めると、進行を遅らせたり、日常生活の工夫で改善できることもあります。

どこに相談すればいいのかわからないときは、居住地最寄りの『地域包括支援センター』へ連絡を。
「居住地+地域包括支援センター」で検索すると最寄りのセンターを探せます。

この記事を書いたのは…おだけみよ
ライフオーガナイザー/介護士
汚部屋主婦から片づけのプロに。
介護士として認知症高齢者が共同生活を送る介護施設スタッフとして働きながら、
片づけのプロ・ライフオーガナイザーとして活動。
サンキュ!STYLEでは家事ら楽になるコツの他、介護が気になる同世代に向けて介護初心者情報も発信中。

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