家族が片づけてくれない…それは家族が片づけ下手だからではありません。その理由は?
片づけのプロ・ライフオーガナイザーのおだけみよです。
試行錯誤して家族も片づけやすく収納を変えてみた!
けど、思うようにうまく片づけてくれない。
うちの家族は片づけが下手なのね…。
こんな経験はありませんか?
実はそれは片づけ下手だからではなく、他の理由が隠されています。
今回はせっかく片づけても、家族が思うように片づけてくれない理由を分析します。
突然ですが、こんな実験をしてみました
子どもたちが高校生時代にこんな収納実験をしてみました。
朝、テーブルにお弁当のおかずを並べて、それぞれ自由にお弁当に詰めるように指示しました。
特に決まりごとはなく、カップなどは自由に使って仕切ってOK!
さて、その結果は…
姉の詰め方のポイント
スペック…高3。やや完ぺき主義な理系女
・お弁当箱を開けた時に「わ~~」と自分が満足する可愛いお弁当がいい。
・偏らないように隙間は詰める
・色の配置もバランスを考えて入れる
弟の詰め方のポイント
スペック…高1。勉強は二の次なマイペース男子。
・開けた時に何が入ってるか一目でわかる弁当
・1個のカップに1種類のおかず
・1つのカップに2種類のおかずは入れない
・見た目や色どりはあまり気にしない
同じ家族でも全く違う収納の癖や好み
実はお弁当箱は小さな収納スペースです。
この実験でわかることは2人の収納の癖や好みです。
わかりやすさはもちろん「見た目も重要視する」姉。
・収納納グッズも見た目が「わ~」と自分が見て満足するものを好む。
・スペースに偏りがないよう、隙間なく詰め込む傾向がある
・ラベリングをするならテプラで可愛く綺麗に作るタイプ
画像は娘の推しグッズ収納なのですが、収納してある部分はほぼびっしり詰まってます。
見た目より「わかりやすい事」が最優先な弟
わかりやすければ、箱はなんでもいい
ひとつの収納スペースにひとつのアイテム
勤務シフトがタイトな時はある程度作り置きをするのですが、息子がわかりやすいようにラベリングは必須。
でも読めればOKなので、テプラなどできちんと作ることはありません。
あとひとつの保存容器に1種類のおかず…なので、中をカップとかで仕切って別のおかずを入れるのはNG。
幼少期。息子がファミレスでよく怒っていたワンシーン。
ケチャップとマヨネーズが一緒になっているのが好きじゃなくて、私が混ぜたら怒られました。
幼少期から割と好みがしっかり決まっていたなと、あとから思いました。
同じお道具箱なのに、姉は整理できて、弟は整理できない…
タイトル通りなのですが、小学生の頃、同じ形のお道具箱を使っていた二人。
姉はいつも綺麗に整頓して学期末に持って帰ってきますが、弟は超カオス。
同じ姉弟なのに、なんで弟だけはできないんだろうと思っていました。
ここで弟の好みを思い出してください。
「ひとつのスペースにひとつのアイテム」
お道具箱のような仕切りのない箱では、何をどう仕舞ったらいいのかわからず収納迷子になっていたのが原因でした。
当時そのことに気がつけばよかったのですが、あの時こうすればよかった…と気づいたのが片づけのプロになってから。
それ以来、共用で使うスペースや息子スペースは「1ボックス1アイテム収納」は基本です。
家族が片づけてくれない時はやり方を変えてみる
お弁当箱のような小さなスペースでさえ、好みや癖の差が出ます。
家の収納となるともっと広いスペースばかりなので、余計にその差が大きく出ます。
・ラベリングをつけてみる
・仕切りをつける(または外す)
・文字はやめて色分けする
・隠す収納をやめて見える収納にしてみる
家族が片づけてくれない時は、やり方を少し変えるとうまく機能することが少なくありません。
家族が片づけてくれない…と諦める前に、普段の行動や癖に、うまくいく収納ヒントが隠れています。
●この記事を書いたのは…おだけみよ
ライフオーガナイザー。
汚部屋主婦から片付けのプロに。
地方新聞ミニコミ誌にて2年間片づけのコツを連載。
サンキュ!STYLEでは片づけ、掃除、料理など、家事がラクになるコツを発信中!