保健師が教える「ハッピーな老後」を送るために備えるべきこと4つ

2021/09/02
  • 2人の男の子の母。働くアラフォー。ズボラなりの食・健康・美容・子育てを模索中です。 もっと見る>>

保健師&薬膳スープインストラクターで、サンキュ!STYLEライターのTokieです。

私は保健師として10年、高齢者の相談支援に携わってきました。
さまざまな方の老後のくらしを間近で見てきた私なりに、老後の幸福度を左右する事柄を分析してみました。

1.家族関係を大切にすること

老後、頼りになるのはやはり家族です。「遠くの親戚より近くの他人」と言いますが、介護サービスの契約や入院時の身元引受人は、どんなに親しくてもなかなか他人には頼みにくいものです。
また、家族との食事や旅行などは「元気でいなくちゃ!」と目標や生きがいになりますし、たとえなかなか会えなくても、家族との楽しい思い出や心の繋がりがあると笑顔多く過ごせるように思います。

2.地域のつながりを大切にすること

将来、高齢になって夫婦二人暮しや一人暮らしになったとき、気にかけてさりげなく見守ってくれるご近所さんがいると安心です。
近所づきあいが全くないと、地域で孤立して寂しいだけでなく、「家の中で倒れていた」など何かあった時に発見が遅れてしまうことも。
郵便物が溜まっている、回覧板が止まっている、カーテンが開かない、電気がつけっぱなし…など変化に気づいてくれるのは、「遠くの親戚より近くの他人」かもしれません。

3.楽しめる趣味をもつこと

老後の生活は、趣味を楽しむ絶好の機会です。

たくさんの方の老後の生活を見て、素敵だなと思った趣味は…
・ハンドメイド
・読書(図書館派もいればデジタル派も!)
・韓国ドラマ
・家庭菜園
・映画鑑賞、音楽鑑賞
・美術館めぐり
・楽器演奏
・カラオケ(カラオケ教室に通う本格派も!)
・スポーツ観戦
・仲間とウォーキング
・ヨガ
・散歩中に写真撮影をしてInstagram投稿をする

運動系、文化系など、いくつか趣味を持つことができれば、体調に合わせて趣味を楽しむことができそうです。

4.いざと言う時の相談窓口を把握しておくこと

老後の備えをしっかりしていても、予期せぬ出来事が起こることがあります。
例えば、夫婦ともに入院が必要になったり、夫婦ともに介護が必要になる場合、「お金が足りない!」となるケースも少なくありません。このようなときに、利用できる様々な制度を知っているのと知らないのとでは、大きな差が生まれますので、困った時は早めに専門家に相談することがオススメです。
高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターは、老後のさまざまな相談ができる公的な機関です。相談は何度でも無料ですので、覚えておくと便利です。

【まとめ】今からできる老後の備え

保健師の私が、ハッピーな老後を送るために必要だと考えるのは、
・家族関係を大切にすること
・地域とのつながりを大切にすること
・楽しめる趣味をもつこと
・いざと言う時の相談窓口を把握しておくこと
でした。
まだまだ先の話ではありますが、備えあれば憂いなし。少しでも参考にしていただけたら嬉しいです♪

◆この記事を書いたのは…サンキュ!STYLEライターTokie
NICU看護師として2年勤務後、保健師として地域や病院で12年勤務。赤ちゃんから高齢者まで、あらゆる世代の健康を支援する現役保健師。
「健康や美容に良い食事・ライフスタイル」への関心から、薬膳スープインストラクターの資格を取得。学びや実践例についてInstagramで発信中。
小3、小5の母。

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