元NICU看護師が教える、年齢や成長に合わせた「スキンシップ」
保健師&薬膳スープインストラクターで、サンキュ!STYLEライターのTokieです。
私は、保健師として働く以前、NICU(新生児集中治療室)で看護師として勤務していました。
NICU勤務時代に見てきたこと、その後学んだベビーマッサージの知識を踏まえて、親子の「スキンシップ」の効果についてお伝えしたいと思います。
ベテラン医師も驚く「お母さんの手」
NICUには、早産で生まれた赤ちゃんや生後すぐに手術が必要な赤ちゃんが入院しています。
赤ちゃんのケアをするときは、大変な緊張感が伴います。なぜなら、医師や看護師の手が赤ちゃんに少し触れるだけでも、赤ちゃんのSpO2(酸素飽和度:心臓から全身に運ばれる血液中の酸素の割合)がみるみる下がってしまい、呼吸状態が悪化してしまうからです。
しかし、お母さんが赤ちゃんに触れると、逆にSpO2が上がるのです。この現象に、最初はとて驚きました。ベテランの医師が、「いつも驚くけど、やっぱりお母さんの手が一番なんだよ」と話していたのが今でも印象的です。
ベビーマッサージから学ぶ、「スキンシップ」の効果
私はその後、親子のスキンシップについて学びたいと思い、ベビーマッサージ講師の資格を取得しました。
ベビーマッサージによるスキンシップの効果は、以下のとおりです。
・安心感や幸福感が得られる。
・リラックス効果がある。
・血行が促進される。
・肌の免疫力アップが期待できる。
・脳や体の発達をサポートする。
また、幸せホルモン「オキシトシン」や「セロトニン」の分泌により、赤ちゃんだけでなくママやパパのストレス軽減にもつながります。さらに、触れることで赤ちゃんの体調の変化を把握しやすくなるという面もあります。
ベビーじゃなくなったらどうすればいいの?
我が家の子どもは小学生、「ベビー」とはだいぶかけ離れた年齢になりました。しかし、今でも毎日ではありませんが、親子のスキンシップを続けています。
我が家流・小学生とのスキンシップは、次のような形で行っています。
・足や手のマッサージ
(スポーツをしているので、「お疲れ様」の労いを込めて)
・頭のマッサージ
(「勉強頑張ったね」の労いを込めて)
・子どもから母へ肩もみ
(たま~にやってくれます)
どれも短い時間ではありますが、子どもも喜んでくれるのでおススメです。
【まとめ】年齢や成長に合わせたスキンシップが有効
NICUやベビーマッサージをとおして学んだのは、「赤ちゃん時期のスキンシップ」でした。しかし、自分が母になり子どもが成長する中で、「大きくなってもスキンシップは大切」だと感じています。それは、スキンシップをとおして、「ガミガミ怒ってごめんね」「大きくなったなぁ」など思いながら、心が癒される時間だからです。
自分が「お母さん」を楽しく頑張れるように、年齢や成長に合わせたスキンシップを続けていきたいと思っています。
◆この記事を書いたのは…サンキュ!STYLEライターTokie
NICU看護師として2年勤務後、保健師として地域や病院で12年勤務。赤ちゃんから高齢者まで、あらゆる世代の健康を支援する現役保健師。
「健康や美容に良い食事・ライフスタイル」への関心から、薬膳スープインストラクターの資格を取得。学びや実践例についてInstagramで発信中。
小3、小5の母。