「本当に大丈夫?」投資歴10年の私がNISAを始めたばかりの人に伝えたい3つのチェック

2024/08/06
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ママのモヤっとする時間を短縮!サンキュ!STYLEライターで時短研究家ママのあらきあゆみです。

7月26日の日経平均株価は3万7667円で、8営業日連続で下落したというニュースを見ました。「これからの時代、年金には頼れない。国も勧めていてみんなもやっているからNISAで投資してみよう!」とNISA投資を始めた人もいるのではないでしょうか。

そんな人の中で「日経平均株価」と聞いてもイマイチよく分からないという人は、今のままだとリーマンショックのような暴落が起きたときに、モヤっとするどころでは済まないダメージがあるかもしれません。

そこで今回は、投資歴10年でFP資格を保有する私が、投資ビギナーの人に再確認してほしいことをまとめてみました。

暴落ってどんなものか知っていますか?

NISAを利用する多くの人は、おそらく投資信託の積立をしていると思います。「インデックス投資は長期で見れば右肩上がりだから良い」という話は確かに嘘ではありませんが、大なり小なり訪れる暴落に耐えるには、強いハートと事前の備えや知識がないと「売らずにはいられない」というのが何の知識もなく投資を始めた私の体感でした。

みんながどうしているかが気になる人ほど、おそらく穏やかではいられません。そういう時は、みんなが売っているように見えるからです。実際に売られているから株価が下がるのですが、不安に駆られた人が売ったり、プロの投資家たちが意図的に売ったりして、どんどん売るのでもっと下がる恐怖が湧いてきます。

リーマンショックの場合、日経平均株価やS&P500などの株価指数を見てみると、リーマンショック前のピークとリーマンショック後の底値を比較では、ざっくり60%前後の下落率です。タイミングによっては100万円投資していたら40万円になってしまうということです。一時的ではあるものの、これってかなり大きいですよね。

過去を振り返ると、リーマンショックのような大規模な株価暴落は、おおよそ10年に一度のペースで発生しています。2000年代のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、そして2020年のコロナショックといった感じです。小さなものを含めれば2年一度はヒヤリとするような下落がありました。

10年に一度は必ず暴落します!と決まっていればいいですが、いつ暴落するか分かりませんから、地震と同じく常に心構えと準備が必要なんです。

いつどうなったら「売る」か決めていますか?

例えば、老後資金の準備だとして60歳以降に使うための資金として考えていたら、59歳のときに大暴落しました!となったら、大変なことになりますよね。子育て中なら高校、大学の費用として考えてNISAを積み立てている人もいるはずです。

今、SNSをみると「NISAで積み立ててこれだけ増えました!」という投稿も多くあって、これからもっと増えるかもという期待感から「投資金額を増やそうかな」「思ってた金額に到達したけどまだ増えそうだしこのまま積立ようかな」と気が大きくなってしまうかもしれませんが、「お金を増せるだけ増やしたい」となったら投資がギャンブルになってしまいますから注意が必要です。

それでも暴落に耐えればインデックス投資なら右肩上がりで戻るんでしょと思うかもしれませんが、実際、暴落からの回復には時間がかかり数年は要しますし、そこに保証はありません。

だからこそ、どこが投資のゴールか常に考えておくことが大事だというのが、この10年間の投資経験で学んだことです。

本当に必要なお金はきちんと避けていますか?

利益を追求するなら暴落が起きても何もせず保有し続けるべきかもしれませんが、途中に訪れる暴落による精神的な不安を考えると、完全な余剰資金(=無くなってもいいお金)で運用していないと身が持たないというのが私の感想で、子育て中など守るべきものがあるなら尚更だと思います。

私が投資を多くしていたときは独身でお金の勉強をするための投資でしたから、最悪お金が残らなくても困りませんでした。しかし、今は子どもの教育資金の確保が優先で、金銭的な余裕もないので、一部は投資に回すものの、雲行きが怪しくなってきたら退避させるというルールを持って暴落に備える運用をしています。これはお金の心配よりも、精神的な負担を減らすためです。

ルールの持ち方は人それぞれだと思いますし、取れるリスクも異なりますが、リーマンショックほどの暴落がなかったとしても、お金だけでなくメンタルが削られることを考えて、必要なお金は避けておくこと。そのチェックを欠かさないことをおすすめします。

もちろん、セオリー通り長期で保有し、投資し続けることで得られるメリットは大きいです。三菱UFJアセットマネジメントさんのレポートで「株価が最も上昇した5日間に投資をしなかった場合のシミュレーション」が参考になるので、興味があれば参照してみてください。

最後に

こういう話をすると投資はやっぱり怖い!と思うかもしれませんが、暴落に対する心構えや準備があるだけでリスクは全く違います。

新NISAでの投資を始めたばかりの人も、不安な時こそ冷静な判断を心がけて、暴落リスクにモヤっとしないために今回紹介した事柄をチェックしてみてください!そして、何か疑問があれば専門家に相談することもおすすめします。

投資したことを後悔しないためにも、今できる対策をしておきましょうね!

◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター&時短研究家ママ(あらきあゆみ)
プチプラ活用・デジタル活用・マルチタスク術など……ママのモヤっとする時間を短縮する問題解決のアイデアを提案|育児と介護のダブルケア◎3歳4歳やんちゃ男子の母、80代義母と同居中|FP2級&終活ライフコーディネーター。

※投資に元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。

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