
春と夏の日焼けは違う!気象予報士が春ならではの紫外線対策を解説
- 気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を代行する出張料理人としても活動中。野菜ソムリエ、食育インストラクター、薬膳マイスターなどの資格や、東北~関西まで各地に住んだ経験から、健康や美容にうれしい食材や、いざという時に備える災害食にも詳しい。 もっと見る>>
日に日に太陽の光に力強さを感じるようになる春、これだけ日ざしが強ければ紫外線も強まってそうだな…と思って紫外線対策を始める人もいると思います。ただ、春は紫外線の届きかたが夏とは違うため、春ならではの対策も必要です。
今回は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くライター・植松愛実が、春の紫外線対策のコツを解説します。
ここまで角度が違う!日焼けする場所に違いも

春と夏で大きく違ってくるのは、太陽の高さです。たとえば東京では、3~4月頃の太陽は正午頃でも50~60度くらいの高さですが、真夏になると80度近くに。
つまり、春は斜めから紫外線がふりそそぐのに対して、夏は真上近くからふりそそぐことになるのです。これにより、私たちが日焼けしやすくなる場所も変わってきます。
紫外線がほぼ真上から届く夏であれば、顔のパーツのなかでもとくに前に出ている部分、つまり鼻すじや頬を中心に焼けやすく、外出中に日焼け止めクリームを塗り直すときにそういった場所を重点的に塗っている人も多いと思います。
一方、春は名前に紫外線が届くため、あまり顔の凹凸に関係なく、全体的にまんべなく紫外線が当たりやすいのです。そのため、鼻などに日焼け止めクリームを重点的に塗るよりも、全体的に塗るほうが効果的です。
一番乾燥するのは冬じゃない!?

肌の乾燥対策といえば、毎年秋に始めて冬に一番力を入れる…という人も多いのでは。ところが、春は冬と同じくらいか、地域によっては冬よりも空気が乾燥してしまうのです。
空気が乾燥すると肌がダメージを受けやすく、代謝が悪くなるなどして、紫外線による悪影響を受けやすくなってしまいます。紫外線に力を入れたい人は、同じくらい保湿もしっかりして、トータルで対策しましょう。
目にも入りやすい!?

この記事の前半で、春の紫外線は真上ではなく斜めからふりそそぐ、という話をしましたが、じつはこの角度の問題が、目への影響にも関係してきます。というのも、太陽の光が斜めにさしこむ季節というのは、目に紫外線が入りやすいのです。
とくに朝夕には、斜めというより真横に近い角度から紫外線が届くことになり、さらに目に入りやすくなってしまうので、通勤・通学や犬の散歩などで朝夕に外を長時間歩くという人は、サングラスの活用も含め目の紫外線対策を考えてみてください。
春ならではの紫外線対策をしよう!
春の紫外線対策なんて、夏の対策を少しゆるくやればいいかな?くらいに思っている人も多いかもしれません。でもそれだと、意外と日焼けしてしまってあとで後悔することも…。
今回ご紹介した、春ならではの対策のコツをおさえて、ぜひ効率的に紫外線対策をしてくださいね!
■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEでは、身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を中心に発信。