棺桶の上の女性の手の接写

あとからでは遅い!親が元気な今こそ「エンディングプラン」を話し合おう

2024/03/16
  • 証券会社、編プロ・出版社、惣菜店経営、料理教室講師を経て、ライター。食べたいものはなんでも手作りがモットー。Instagramでは基本調味料で野菜の美味しさを引き出すわっぱ弁当&おうちごはんを投稿。もっと見る>>

元証券会社員でシングルマザー、家計の節約を実践している越野美樹です。

親が亡くなった後のこと、しっかり考えていますか?縁起でもないと思われるかもしれませんが、親が生きているうちに、親のエンディングプランを話し合うことはとても大切です。

親の意思を確認できることはもちろん、事前に何も考えないで親の死を迎えてしまうと、親が亡くなってから四十九日までたくさんのお金が必要になります。

まだ親が元気だからこそ、今のうちに親と一緒にエンデイングプランを考えてみませんか?

お葬式の意思を確認しよう

私の母は先日、末期がんで亡くなりました。母の希望で葬儀なし、火葬のみの15万円のプランにし、
母自身が生前に予約をして、いわゆる「お葬式」はなしになりました。

しかし、フタを開けてみたら15万円ではおさまりませんでした。主な要因はふたつあり、ひとつは火葬まで自宅外での安置をするオプションを母がつけていたこと、そして、もうひとつは花が好きだった母のために納棺式に花入するプランを追加したこと、でした。

また、娘の体調不良が重なり、火葬の日程がのびてしまったことで、お葬式なしでも30万以上のお金が必要になりました。

親が豪華なお葬式を強く希望していれば、お葬式をした方がいいかもしれませんが、本人が望まないのにお金をかけてお葬式をする必要はありません。今のうちに時間をかけて、お葬式について話し合いをしておきましょう。

お墓は合葬という手段もあり

日本の女性が喪服を着て
bee32/gettyimages

私は生前の母にお墓の希望を聞いたのですが、「その辺に骨をまいてくれればいいよ」と言われ、詳細を決めないまま、母は亡くなりました。

母が亡くなったあと、遺骨を庭にまくわけにはいかないのでお墓の値段を調べたらびっくり!地域にもよりますが、平均200万前後だそうです。

どうしたものかと悩んでいたとき、「合葬式墓所」というものを知りました。

個人でお墓を持つのではなく、ほかの人の遺骨と一緒に納骨するので、場所によって多少前後はしますが、価格は10万円以下だそうです。

また、お墓の継承がいらないので、将来的に娘の重荷にならないと考え、わが家は「合葬式墓所」を選択しました。

親が亡くなったあと、さまざまなことを決めたり、たくさんの人に連絡を入れたりとバタバタしているなかで、お墓のことまで細かく調べるのはとても大変です。

ひと言「お墓」と言っても、現代はさまざまな選択肢があるので、お葬式だけでなく、お墓のことも事前に親と話し合っておくことが大切だと感じました。

香典返しを相談しておく

お線香をあげにきてくださる方は、みんな母がお世話になった方。香典返しは商品を厳選したいものです。

当日の香典返しはお茶や焼きのりが一般的ですが、母が選んだお菓子を用意しました。1日の販売数が限定されているお菓子をネットで購入してお渡ししたところ、多くの方に「これ好きなのよ」と喜んでいただけました。

親が亡くなってから四十九日まで、事前に計画を立てていないとびっくりするようなお金がかかります。

大切なのは本人の意思。だからこそ、親が元気なうちにしっかりと亡くなったあとのこと「エンディングプラン」を話し合っておきましょう。

記事を書いたのは…越野美樹。元証券会社勤務、証券外交員2級取得。ファイナンシャルプランナーの勉強中。シングルマザーなので家計の節約を目指しています。講談社コクリコ、ケノコト、ポラン宅配、Nadiaなどでレシピやコラムを執筆しています。

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