豚バラ先軟骨煮込み丼

パイカ食べたことある?激安なのにトロ旨な角煮風ごちそう煮込みの作り方|豚軟骨ソーキ

2025/01/13
  • 調理師・食育インストラクター2級・菜園家。もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信 もっと見る>>

こんにちは!サンキュ!STYLEライターで調理師のracssです。
みんな大好き豚の角煮。でも角煮って豚のばら肉を使うので大量の脂が気になるし、たくさん作ると肉のお値段も気になっちゃいますね。

そんなときは激安の「パイカ」という豚肉の部位を探してみてください。
「パイカ」って何?美味しい調理法と一緒にご紹介します。

パイカは濃厚で美味しい軟骨入り部位

豚バラ先軟骨

これが筆者がよく買い込んでくる豚バラなんこつ。地方により「パイカ」と呼ばれている部位です。
豚のばら肉を包んでいる肋骨の先端のあたりで、軟骨を含みますがお肉もついている希少部位。沖縄で「軟骨ソーキ」と呼ぶ部位とほぼ同じお肉ですよ。

「パイカ」という呼び名の由来は中国で豚の肋骨付近のお肉(スペアリブ)を指す「排骨(パイコー)」と言われています。

軟骨は加熱するとトロトロになり、まるごと食べられます。豚の角煮のような甘辛い味付けでコトコト煮込む料理は、東北地方でハレの日のごちそうとしても好まれています。

軟骨が挟まっている
軟骨が挟まっている

このパイカは食肉としてメジャーではないので、廃棄されることも多いとのこと。
筆者在住の北海道のスーパーではいつもあるわけではないですが、時折並びます。一口大に切ってあるお店もあるけれど、細長い丸ごとの形の場合もあり、煮込むと美味しいのを知っている人しか買わない、レアなお肉。豚骨や豚足などを売っているお店なら大体取り扱いがあります。

この部位、100g50円から60円台と豚バラ肉と比べるとかなりお安く買えるんです。だから節約志向の方にもおすすめ。もともと旨みの強い部位のお肉ですし、コラーゲンとカルシウムもたっぷりです。

パイカ煮込みの調理手順

パイカのせ
ご飯がすすむパイカ煮込み

パイカの調理法は各家庭でいろいろですが、私は下茹でしてアクや脂をある程度抜いてから、甘辛く煮込む方法で調理しています。
途中で出る脂はラードとして、下茹でした煮汁はラーメンスープのベースとして活用できます。

アクをすくいながら下茹で
アクをすくいながら下茹で

(1)生姜やネギの青いところを入れて沸かした鍋に、パイカを入れ30分ほど茹でます。浮いてくるアクはできるだけすくい取ります。

タレの中で煮込む

(2)下茹でしたパイカは、流水で身についたアクをきれいに落としてから好きな大きさにカットし、煮汁の中で煮込みます。圧力鍋なら30分(活力鍋など圧力の高い鍋なら15分)、普通のお鍋ならコトコトと3時間煮込みましょう。

<煮汁の分量>パイカ800gから1kgに対して
醤油 100cc
料理酒 100cc
砂糖 カップ1
水 1000cc
※沖縄風にするなら料理酒を泡盛に、砂糖を黒糖に、水をかつお出汁に変えます

豚軟骨煮込み
トロトロになりました

(3)軟骨まで柔らかくなったらできあがり。ご飯にのせて丼にしたり、ソーキそば風に麺にのせるのもいいですね。辛子をつけながらお酒のアテにもぴったりです。軟骨のコリコリ食感が残っている方が好きな人は、煮込み時間を調節してください。

トロ旨な煮込みをたっぷり味わって

軟骨ソーキ丼

「パイカ」は「豚バラなんこつ」のことでした。しっかり煮込んでトロトロになった軟骨とバラ肉を味わうと、豚の角煮より好きになるかも。
希少部位ですが見かけたときにはぜひ調理してみてくださいね!

●記事を書いたのは・・・racss(らっくす)
【racssプロフィール】
調理師・食育インストラクター2級・菜園家。
もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信します。

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