かぼちゃ団子

もっちもち!かぼちゃ団子の作り方|北海道名物レシピ|大量消費にも

2025/03/18
  • 調理師・食育インストラクター2級・菜園家。もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信 もっと見る>>

こんにちは!サンキュ!STYLEライターで調理師のracssです。
大きなかぼちゃがあったらぜひ作ってほしい、北海道名物「かぼちゃ団子」のレシピをご紹介します。
モチモチ食感でおやつにもおつまみにもなる、便利レシピ。
かぼちゃの大量消費レシピをお探しの方もどうぞ!

北海道名物かぼちゃ団子とは

かぼちゃ団子アップ

かぼちゃ団子は「いももち(いも団子)」と並ぶ北海道の郷土料理です。片栗粉を混ぜてモチモチ食感に仕上げたもの。北海道在住の筆者には、幼少時から馴染み深い味です。

改めて北海道の食文化を調べてみると、本州の各地から開拓者が移住し土地を開墾した時代からの料理のよう。
寒い北海道では当時まだ米の栽培が確立されていませんでした。もち米も手に入りにくい状況のなか、お祝いごとの際にはやはりお餅を作りたい。
そこで栽培しやすいじゃがいもやかぼちゃと、じゃがいもからとったデンプン(片栗粉)で工夫してお餅のように仕上げたのが「いももち」「かぼちゃ団子」だったということです。

かぼちゃ団子は生地を冷凍保存でき、食べたいときに焼いて熱々モチモチを楽しめます。おやつに、おつまみに、便利な一品なんです。
北海道では各家庭で好みの食べ方がありますが、今回は我が家のレシピを紹介しますね。

かぼちゃ団子の作り方

<材料>
かぼちゃ 900g
片栗粉 180g(かぼちゃの重さの2割が目安)
砂糖 30g
塩 3g

茹でたかぼちゃをつぶす

かぼちゃは皮ごと茹でて、水分を切ったらつぶします。
蒸してもいいですし、少量なら電子レンジで加熱しても。筆者宅ではまとめて作るので圧力鍋で一気に火を通してしまいます。
皮部分も細かくつぶして混ぜ込みます。皮が気になる方は外してからつぶしても。

片栗粉と砂糖を入れる

熱いうちに片栗粉と砂糖、塩少々を混ぜます。
片栗粉の量は、かぼちゃの重量の2割が基準です。これより少ないとかぼちゃの水分によっては生地がまとまりませんし、片栗粉が多すぎると調理後冷めたときにボソボソ感が出てしまいます。
砂糖の量はお好みですが、砂糖の保水効果によりしっとりした生地になり食感がよりお餅ぽくなりますので、ぜひ入れてください。

よく練る

ヘラでよく混ぜ、まとまりが出るまで練ります。
かぼちゃ自体にもでんぷん質が含まれています。よく練ることで弾力が出てきます。

小分けして成形

生地を小分けして成形します。ラップを使い、細長い棒状にしておくと保存時に便利。
この時点ではまだ生地があたたかいので柔らかさがあり、成形しにくいですが、完全に冷めた頃にもう一度コロコロと転がして形を整えるといいです。冷めると固くなります。
調理するときまで冷蔵庫で保存、すぐ食べない分は冷凍します。

カットする

冷えたかぼちゃ団子の生地は包丁でカットします。1.5cm程度の幅が焼きやすくておすすめ。
冷凍した生地が切りにくいときは、しばらく冷蔵庫で解凍してから切ります。半解凍の状態が1番きれいにカットできます。

中火で焼く

油をひいたフライパンに並べ、中火で焼きます。途中裏返し、両面がこんがりと焼き上がればできあがり。
生地に砂糖が入っているので強火では焦げやすいのでご注意を。

かぼちゃ団子のおいしい食べ方

かぼちゃ団子焼き上がり

焼き立てのかぼちゃ団子は、何もつけなくても美味しい。熱いうちが最高です!でも今回のレシピだと、冷めてからもモチモチ感が残るので美味しくいただけますよ。
筆者の育った家では、砂糖に醤油を少量垂らした「さとうじょうゆ」をつけながらいただくのが定番でしたが、バターで焼いてお醤油だけを垂らして食べる家もあります。
みたらし風のあんを作ってかけたり、あずきと一緒にぜんざい風もおすすめです。チーズをのせたり、汁物に入れたり、お餅の代わりにいろいろな食べ方でどうぞ!

かぼちゃ団子まとめ

北海道の郷土料理でもある「かぼちゃ団子」のレシピをご紹介しました。お餅代わりに開拓時代から食べられてきた料理です。北海道育ちの人なら、子どもの頃にかぼちゃ団子を練るお手伝いをした懐かしい記憶がよみがえるかもしれませんね。
大きなかぼちゃの大量消費レシピとしても便利ですのでぜひお試しください。

●記事を書いたのは・・・racss(らっくす)
【racssプロフィール】
調理師・食育インストラクター2級・菜園家。
もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信します。