
おうちジンギスカンはフライパンで作れる!道産子の作り方をお見せします|北海道グルメ
こんにちは!サンキュ!STYLEライターで調理師のracssです。
北海道名物ジンギスカンを食べたことはあっても、普段から家で作る人は道産子以外には少ないみたい。別県から北海道へ移住してきた友人も「うちにはジンギスカン鍋がないから、家で作ったことない」と言っていたんです。
そこで道産子の筆者がフライパンで美味しく作れるジンギスカンのコツをご紹介します。
ジンギスカン鍋がないと美味しく作れない?

ジンギスカン鍋は表面に溝があり、中央が盛り上がった独特の形状をしています。
鉄兜に由来するというこのジンギスカン鍋。この形のお陰で肉も野菜も同時に美味しく調理できます。焼いた肉の脂が下側へ流れ、その脂で野菜が美味しくなるという仕組みなんです。
北海道では各家庭にこのジンギスカン鍋が常備されるほど一時期は広まっていましたが、鋳物製の鍋は重いしお手入れも大変。また独特の形状のせいで他の料理に使いにくいため、現在ではジンギスカン鍋を所有している家庭は少なくなっているよう。
そのかわりに、ホットプレートやフライパンでジンギスカンを作る家庭が急増しているのですが・・・?
フライパンでジンギスカンを作るデメリットは水っぽくなること
でもジンギスカンをホットプレートやフライパンで作ると、他の焼き肉や肉野菜炒めと変わらなくなるのでは?と思いませんか?
そうなんです。肉や野菜から水分が出すぎてしまい、ベシャベシャの炒め物が出来上がってしまうリスクがあります。漬け込みタイプのジンギスカンだと特にそうなりがち。
このデメリットを克服するためには、調理時のひと工夫が重要です。筆者の作り方をご紹介しますね。
フライパンのデメリットを克服!道産子のジンギスカンの焼き方

スーパーで買える生ラムスライスを使う方法です。羊肉が手に入らない場合は、豚肉でも美味しくできますよ。
ジンギスカンにはたっぷりのタレに漬け込んだ肉を焼くタイプと、生の羊肉を焼いてからタレを付けて食べる方法とがありますが、今回はその2つの中間のやり方で肉を焼いていきます。
肉を柔らかくするために軽く下味をつけてから、さらにタレを絡めて焼く方法です。
肉に下味をつける

肉にジンギスカンのたれで軽く下味をつけておきます。我が家では袋に入れた肉に少量のたれを揉み込み、最低20分おきます。前の晩に仕込んでおくとなおよし。
タレの量は200gのお肉であれば大さじ2くらい。お肉全体が茶色く色づく程度にします。
野菜はお好みですが、今回はニラ、小松菜、人参のスライスを使います。もやしやキャベツもあればぜひ。
先に野菜だけ炒める

まず、熱したフライパンに少量の油をひき野菜を炒めます。
このとき塩コショウをしたりタレを加えたりしないのが我が家の好み。塩分が加わると野菜から水分が出すぎてしまうからです。(くたくたになった野菜が好きな場合は、タレで煮込むやり方もありますよ。)
火が通った野菜は一度取り出しておきます。
肉を追いタレで絡め焼き

次に肉をフライパンに並べ、色が変わってきたら裏返します。そこへジンギスカンのタレを加えて強火で炒め合わせます。
羊肉は焼きすぎると固くなることがあるので注意。赤い部分がなくなったか、なくならないか、で火を止めます。あとは余熱で大丈夫です。
野菜の上に肉を盛り付け

お皿に野菜を盛り、その上に肉をのせます。フライパンに残ったタレをいくらか回しかけてできあがり。
シャキシャキの野菜と、しっかり味付きの肉を一緒に楽しめる作り方です。
フライパンに残る汁は焼きうどんに吸わせて

フライパンに残っているタレには、羊肉のおいしい脂がたっぷり。このタレはうどんに吸わせて焼きうどんにするのがおすすめ!
フライパンで作るジンギスカンまとめ
おうちのフライパンで手軽に作るジンギスカンのコツをご紹介しました。
フライパンでもベシャベシャにならない焼き方は、野菜を先に炒めて取り出しておくことでした。
ジンギスカンのたれはお肉を柔らかくしてくれるので、下ごしらえにも使うのがおすすめです。
羊肉が手に入らないときは、豚肉を使っても。おうちでフライパンジンギスカン、ぜひ試してみてくださいね!
●記事を書いたのは・・・racss(らっくす)
【racssプロフィール】
調理師・食育インストラクター2級・菜園家。
もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信します。